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2026年9月19日(土)放送
本当の日本を求めて・・・ 若狭に移住したイギリス人
インバウンド客数が全国最下クラスの福井県で、その魅力を世界に向けて発信し続けている外国人がいる――静かな田園風景の中で、ひとりのイギリス人男性が見た”本当の日本の魅力”とは・・・ 密着調査したジョイ!
「本当の日本は、都会にあると思い込んでいる人が多い。でも私にとっては、末野地区みたいなところにある」そう語るのは、福井県若狭町の山間集落「末野(すえの)」に暮らすイギリス人、ブライアン・イーストレイクさん。ブライアンさんが日本に惹かれたきっかけは、父・チャールズさんが1980年に撮影した一枚の写真だった。東京のお祭りに偶然居合わせたチャールズさんは、その光景に心を打たれ、夢中でシャッターを切った。その写真を眺めるうちに、幼いブライアンさんは「日本はちょっとおもしろそうだな」と感じるようになったと言う。
世界一周を2度経験し、各地で写真を撮り続けてきた父の背中を見て育ったブライアンさんは、13〜14歳のころには父のフィルムカメラを借りて撮影を始めた。バイクへの情熱も、農業への関心も、その多くが父譲り。取材中、何度も「お父さんの影響で」という言葉が飛び出すほど、その影響はハンパなかった。2006年に来日、兵庫・大阪・京都で英語教師として活動。3年前に地域おこし協力隊として高浜町へ移住し、今年から若狭町末野地区に拠点を移した。
自ら体験して、発信する
現在、ブライアンさんは若狭湾観光連盟のライター兼フォトグラファーとして、嶺南地方のアウトドア・アクティビティを紹介する仕事をしている。常神半島の青の洞窟、夜空を彩る花火――彼が撮影した映像は、まるで映画のワンシーンのような完成度だ。ドローンも自在に操り、海と山が織りなす若狭湾エリアの魅力を空から切り取る。発信において大切にしていることを尋ねると、ブライアンさんはこう答えた。
「私が本当に体験を受けて、それについて記事を書く。実際やってみないと、その体験の魅力はなかなか分からないですね」
感じたありのままを伝える――それがブライアン流なのだ。
「誰とでも仲良くなれる。時間の問題だけかもしれない」
フィリピン、アメリカ、中国、台湾、カナダ、メキシコ、オランダ――数多くの国を旅してきたブライアンさんが「それだけいろんな国に行って、ここはいいとこです」と断言するのが、若狭町末野地区。移住からまだ1年も経っていないが、地域にはすっかり溶け込んでいる。実は根っからのシャイだというブライアンさんは、「自分が変な人ではないと示せれば、誰とでも仲良くなれる。時間の問題だけかもしれない」と話す。積極的に挨拶し、コミュニケーションを重ね、自ら地域に入っていく姿勢が、周囲の信頼を築いた。
ブライアンさんが案内してくれた末野地区には、驚きが詰まっている。奈良・平安時代の須恵器が多く出土し、地名の由来にもなったとされるこの地区では、地元有志が須恵野焼の陶芸体験工房を運営。地元の良質な粘土を使った焼き物の文化を、今に伝えている。続いて案内しくれた須部神社(通称:恵比寿神社)には、山道沿いに巨大な鯛の石像が鎮座。豊漁の神様として嶺南一円の漁師たちが訪れるこの神社は、海から離れた山間にありながら、海と人をつなぐ場所でもあった。
さらに、末野地区には興味深い人物も。手作りのアスレチック施設で「SASUKE」のジュニア大会ベスト16に入った少年・下島くん。コース設計から工作まで祖父と一緒に手がけた施設で鍛錬する姿に、ブライアンさんは「感動、っていうことしか思い浮かばない」と目を細める。「(ブライアンは)末野に、もう、お墓を作るって言うてましたよ」と地域の人が笑顔で明かすほど、この土地への愛着は深い。
「本当の日本は末野地区のような場所にあると思う。そして、それは行ってみないと分からない。」ブライアンさんが、自ら末野地区に暮らし、実体験とともに発信する理由は、そこにあったジョイ!


