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男子小学生17人に対する性犯罪 初公判から2年半…元サッカーチーム監督の被告は認否を留保 長引く被害者や家族の苦しみ

2026.10.08 20:48

約7年間にわたり20人近くの男子小学生にわいせつな行為をしたなどとして、福井市の元サッカーチーム監督の男が不同意性交等などの罪に問われています。
   
裁判では、立場を利用して子供を手なずける極めて卑劣な犯行の手口が明らかに。しかし男は口を閉ざし、長引く裁判で被害者の苦しみが続いています。

 

写真に収まるのは多くの子供たちに囲まれるサッカーチームの監督。しかしこの男は、教育者として信じがたい行為で、いま裁判にかけられています。
        
不同意性交等などの罪に問われている福井市の元スポーツスクール経営者でサッカーチームの監督もしていた藤沢勝己被告(34)。
  
2017年から2024年にかけて、自宅や県内の研修施設などで当時7歳から12歳までの17人もの男子小学生にわいせつな行為をし、その様子をスマートフォンで動画に撮影し保存したとされています。
 
ある捜査関係者は、起訴された事件のほかにも被害者はいると話しています。
 
裁判には被害者参加制度を使って一部の被害児童の保護者も出廷していて、サポートする伊藤幸平弁護士はこう語ります。
  
「中には突然、自分や自分の家族が犯罪被害に遭い、戸惑いが大きかった人も結構いる」
  
“まさか”の被害発覚。約7年もの間、被害が表に出なかった背景には、信頼関係を悪用した卑劣な手口がありました。

 

裁判で犯罪心理学の専門家は、児童らは加害者がわいせつ目的を隠して被害者を手なずける「性的グルーミング」を受けていたと指摘しました。

児童の1人は藤沢被告について「サッカーの教え方もよかった」と証言。また、保護者との信頼関係を築き、児童が被告の自宅に泊まることを容認させていました。
 
さらに、中には「(わいせつ行為を)嫌がったら試合に出してくれなくなる」と話す児童も。
 
藤沢被告は、監督と選手という立場を利用し身勝手な犯行に及んだのです。
 
初公判から2年半が経ちますが、裁判はいまだ終結していません。
  
「起訴された件数が多いというのもあるし、基本的に弁護側が認否を留保にして、証拠自体を争っているため、一つ一つ証拠を調べていくと、どうしても長くなってしまう」(伊藤弁護士)
  
なぜ、被告の弁護側は認否を留保するのでしょうか。
 
「被害者側としても『何をしたいのかな?』と、よく分かっていないというのが正直な答え。裁判を見ている限りは、明確に事実関係を争っているような雰囲気はない」(伊藤弁護士)
  
弁護側の訴訟作戦の可能性も指摘しますが、藤沢被告も裁判での質問にほとんど答えず、その真意はつかめません。

 

ただ、長引く裁判で、被害者には大きな負担がかかっています。
  
「被害者本人や保護者も裁判に呼ばれて証人尋問を受けているので、かなり精神的な負担は大きいのでは。おそらく正直な心境としては、藤沢氏に早く罪を認めてきちんと反省してほしいと思っているのではないか」(伊藤弁護士)
  
教育者への信頼を打ち砕き、被害を受けた子供の人生を狂わせる凶悪犯罪。
 
12月には、日本版DBS(こども性暴力防止法)が導入され、子供と接する業務に就く人に性犯罪の前科がないことを確認することなどが義務付けられます。
 
性犯罪撲滅のためにも、今回の裁判で真相を究明し再発防止につなげることが求められています。

 

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