歯医者さんの「知らない世界」 | なんだー?ワンダー! | 福井テレビ

番組情報

なんだー?ワンダー!
土曜夕方6時29分

2026年10月10日(土)放送

歯医者さんの「知らない世界」

「福井は全国と比べても、虫歯がかなり多い県」って知ってたジョイか!?今回は、診療の舞台裏に密着、歯医者さんしか知らない世界を調査したジョイ!

 

「世間話」も、立派な診察のひとつ

調査員が密着したのは、坂井市三国町の歯科医院で約30年にわたり地域の患者さんと向き合ってきた、歯科医師の畑先生。祖父、父に続く3代目だ。午前9時、診療スタート。1日平均30人弱の患者さんが訪れるこのクリニックで、畑先生が大切にしているのは「その人の生活を知ること」 診療チェアに横たわる患者さんに、こんな会話を自然に投げかける。「スイカとメロンと、ほかには何を作ってらっしゃるんですか」、一見のどかな世間話に見えるが、れっきとした診察の一環なのだ。

 

 

「虫歯も歯周病も生活習慣病なんですよね。その方の生活の背景を知りたいんです」と先生は言う。リラックスした場面でしか出てこない情報——たとえば「部屋に小さな冷蔵庫を置いて、昼夜問わずジュースを飲んでいる」という話が、虫歯悪化の原因解明につながることもあるのだ。

 

 

血圧が高ければ、治療は中止

この日、虫歯を削るために訪れたある男性患者さんの血圧を測ると、数値が高すぎて治療できないと判明。歯を削る際に使う局所麻酔には、血圧を上げる恐れのある成分が含まれているためだった。「今日1回下の値が100を超えたので、通常なら中止です。もっと高かった人は、そのままタクシーで病院に行っていただきました」急遽、虫歯治療はマウスピースの型取りに変更。患者さんの体調を把握し、未然にリスクを防ぐ——そんな判断が、日常的に積み重なっている。

 

プロ直伝「ダブルブラッシング法」とは

昼休み、先生から驚きの話が飛び出す。「福井県の子どもたちって、歯磨きが上手なんですよ。プラークを落とす能力がすごく高くて。にもかかわらず虫歯が多い」年齢が上がるほど全国平均を上回り、16歳では全国ワースト2位。その理由として先生が挙げるのが「フッ化物(フッ素を含む化合物)の応用が少ない」こと。フッ化物は初期の虫歯を修復し、歯を強くする効果があると言われている。

そこで先生がすすめるのが「ダブルブラッシング法」。歯磨きを2回に分ける方法だ。
1回目はフロスや歯間ブラシで歯と歯の間を清掃した後、歯ブラシでしっかり磨いて汚れを落とし、しっかりうがいをする。
2回目はフッ化物濃度1450ppm(年齢によって推奨される濃度は異なる)と表記された歯磨き粉を「お薬を塗るがごとく」全体に行き渡らせ、大さじ1杯の水で1回だけうがい。口の中に歯磨き粉の味が残っているところで終了。
「可能であれば30分ぐらい飲んだり食べたりしなければ、お薬がしっかり行き渡る時間になります」2回も磨くのが面倒という方は、夜の歯磨きだけに取り入れるだけでも効果が期待できるとのこと。
畑先生は、取材の最後にこう締めくくってくれた。「皆さんがおいしくご飯を食べられるようになったとき、歯を見せて笑えるようになったとき、1つ1つがものすごくうれしい」

 

人工の歯は、わずか30分でできあがる

密着調査の中で、被せ物の製作工程も明らかになった。およそ40の歯科医院と取引する株式会社ディプロでは、歯科医院から送られた口腔内スキャナーの歯形データから、被せ物をつくっている。技工士歴19年の五十嵐さんによって被せ物の形がデザインされ、機械が樹脂ブロックを削り出すこと13分。最後に人の手で磨いて仕上げると、総作業時間はわずか30分あまり。

 

 

一方、セラミックの色付けはいまも職人の技が欠かせない。「天然の歯の色に合わせる作業はすごく難しいですし、奥が深い。責任感はすごくある仕事です」と五十嵐さんは語る。
「いつまでも、美味しく食べて、笑顔で過ごしてほしい」そんな思いを胸に、歯のプロフェッショナル達は、日々患者にむきあっていたジョイ!