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マンホールに企業広告 福井市が県内初の取り組み インフラ設備の老朽化でかさむ維持管理費 広告料は自治体の貴重な収入源に
観光客を呼び込んだり、地域の魅力を発信したりと、町おこしに一役買っている存在として注目されるマンホール。ポケモンやメジャーリーガーの吉田正尚選手がデザインされたマンホールがすでにありますが、11月に新たなデザインが登場します。ただ、その狙いは観光振興だけではありません。背景には自治体が抱える課題がありました。
30日に披露されたのは、11月中旬から福井市の西武福井店の近くに設置されるマンホールです。描かれているのはキャラクターや観光名所ではなく企業の広告。
福井県内では初の取り組みです。
上下水道局経営企画課の三上さんは「かわいいデザインのものが集まったので、福井の町を楽しんで歩いてもらえるのでは」と話します。
ではなぜ、いまマンホールに広告なのでしょうか?
その背景には公共インフラの宿命ともいえる財政的な苦労があります。
福井市の水道事業は、人口減少に伴い水道料金収入が減少する一方、施設や設備の老朽化によって更新や維持管理にかかる費用は年々増えています。
こうした中、新たな収入を得ようと県外の事例(大阪府高槻市、愛知県豊橋市)を参考に、今年7月からマンホール広告の募集をしました。
今回の事業で、1年あたり約34万円の収入になります。
ただ、収入確保が課題なのは水道事業だけではありません。物価高騰などで市政全体のコストが増える中、福井市はホームページや広報紙など様々な媒体で広告を募集しています。
福井市総務部総合政策課の宮澤さんによりますと「昨年度の収益は1400万円ほど。全体の予算額からしたら大きくはないが市民サービス向上のために大切に使っていく」とします。(予算規模は昨年度、企業会計も含めると2560億円)
額は大きくありませんが、貴重な自主財源です。その代表的なのものが「ネーミングライツ」。福井市では駅前にあるセーレンプラネットやフェニックス・プラザのエルピス大ホールで導入され、年間1000万円近い収入を得ています。
人口が減少する中、市民サービスを維持するための貴重な収入源となっている広告事業。県内初となるマンホール広告もその新たな一手といえそうです。
広告を設置できるマンホールはまだ10カ所以上残っていて、市は冬に第2期の募集をする予定です。
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