番組情報




次回放送 5月24日(土) 午後4時30分~
#6「十村駅に若い声を響かせたい!」
解体の危機を乗り越えて、レトロなカフェとして復活した十村駅の駅舎。
運営するわがまちプレーヤーが抱える悩みとは、いったい?
その時、十村駅のカフェに約30人もの高校生がやってきた!
情報提供
番組では、福井県の課題解決に向けて頑張っている方々の情報を募集しています。
前回の放送
#5 海ごみを少しでも減らせ!
2025年05月10日(土)放送
美しい海で、いま問題となっているのが海岸にあふれんばかりに流れ着いた「海ごみ」。
調査によると2050年には「魚より海ごみの数の方が多くなる」と言われるほどで、重大な環境問題となっています。
今回研究員に与えられたクエストは「海ごみを少しでも減らせ!」。そこで訪ねたのは、若狭町の食見海岸。ペットボトルや漁具など様々なごみで埋め尽くされている光景に田辺研究員は驚きます。
そんな海ごみだらけの海岸でごみ拾いをしていたのが、今回のわがまちプレーヤー・海ごみ問題に取り組む団体「アノミアーナ」の代表・西野ひかるさんです。
西野さんたちアノミアーナは、定期的にボランティアを集めて海ごみ拾いを実施したり、海ごみへの関心を高めるワークショップやイベントなどを開催していて、海を守るために精力的に活動しています。
西野さんが活動をはじめるきっかけとなったのが、海に流れ出たごみが波や紫外線で劣化して細かくなった「マイクロプラスチック」の存在だといいます。
このマイクロプラスチックは自然に分解されないため、海岸に蓄積し続け、さらには摂取した魚を人が食べることで健康被害の恐れがあるといわれています。
マイクロプラスチックの被害を少しでも減らすために、西野さんたちは海ごみを減らす活動に取り組んでいると話します。
アノミアーナが月に一度開催しているビーチクリーンを田辺研究員もお手伝い。
向かったのは、敦賀市横浜の海岸。この日、ビーチクリーンに集まったのは約30人のボランティアたち。
美しい海岸を取り戻すために1時間のごみ拾いに取り掛かります。結果、ごみ袋が山になるほどの大量のごみを回収することができました。
集まったごみを見て、日本の商品が多いことに気づいた田辺研究員。アノミアーナの副代表・前田さんによると、実は海ごみは海外から流れ着いたものは一部で、7~8割は地域から流れ出たごみ。だからこそ地域に住む一人ひとりが環境への意識を持つことが重要なのだと話します。
アノミアーナでは「海ごみを宝物に変える」という取り組みもおこなっています。
その一つが小浜市の矢代海岸にある公衆トイレのサイン。一見普通のサインですが、実は素材に海ごみが使われています。
海ごみを粉砕して素材とすることで、全く新しい価値を持った商品(宝物)に生まれ変わらせることができます。これこそが、アノミアーナが取り組む「海ごみを減らすための秘策」だったのです。
現在、アノミアーナは、県内企業と連携し、いろんな海ごみ商品づくりを手掛けています。
例えば、鯖江市のプラスチック商品を扱う内田プラスチックでは、アノミアーナが回収した海ごみを使ったサングラス「オーシャングラス」を開発。極力金属部品を使わないことで、使い終わったあとも簡単に再度素材化するという工夫も施されています。
一方、福井市のものづくり工房・トンカンテラスでは、3Dプリンターやレーザーカッターなどを活用して、カラビナや名刺ケース、タイル、さらには楽器など、いろんな海ごみアイデア商品を開発しています。
トンカンテラスは、誰でも自由にものづくりを楽しめる場所として開放されていて、アイデア次第で何でも作ることができることを知った田辺研究員。LABOオリジナルの海ごみグッズが作れないかと、運営する黒田さんに依頼すると「一緒になにか作ってみましょう!」と快諾。
今後、LABOオリジナルの海ごみグッズを作り、海ごみ削減に挑戦することにしました。
トンカンテラスでのやり取りをアノミアーナの西野さんに報告し、最後に、熱意の象徴・パワーボールを書いてもらいました。
西野さんが込めたメッセージは、「はだしで遊べる海に」。「海ごみを少しでも減らして、安全で美しい海を取り戻すために今後も継続して海ごみ問題に取り組む」と、西野さんは力強く話していました。
過去の放送
- 2025年05月10日放送
- #5 海ごみを少しでも減らせ!
- 2025年05月03日放送
- #4 サクラ並木が消える!?福井の“春の象徴”を救え!
- 2025年04月26日放送
- #3 ○○館プロジェクトを手伝え!
- 2025年04月19日放送
- #2 南越前町の楽しいをもっと広げよ!
- 2025年04月12日放送
- #1 中池見湿地を守れ!
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