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お城ファン集う古民家カフェ「城小屋マルコ」 地域の歴史語らう交流の場で丸岡城の“新たな魅力”を発見 <小旅>【福井】
戦国時代の天正4年、柴田勝家の甥・勝豊によって築かれた丸岡城。北陸で唯一天守が残る城で、国の重要文化財に指定されています。
城から徒歩3分のところにカフェ「城小屋マルコ」があります。「丸岡城天守を国宝にする市民の会」が、城の近くでお城ファンや地域の人が集える場所を作りたいと、築70年の古民家を改装し、2020年にオープンしました。
中に入ると、壁一面にあるたくさんの本が目を引きます。城に関する歴史書や漫画、ガイドブックなど約700冊が並びます。クラウドファンディングや地元の人からの寄付などで集められました。
ほかにも、城や歴史に関するアイテムがあちらこちらにあり、オリジナルグッズも販売しています。
店の奥からはコーヒーのいい香りが漂います。コーヒーカップには初代丸岡城主・柴田勝豊の家紋をいれるなど細部に至るまでおもてなしの心を忘れません。
店主の松江輝雄さんは「注文をいただいてから人数分の豆を挽いて、その都度手で入れている」とこだわりのコーヒーを提供しています。
福井の冬の名菓水ようかんは、つるんと滑らかで優しい甘み。100年以上、丸岡に店を構えていた老舗和菓子店にレシピを教えてもらったそうです。「レシピとあんこをもらって作っている。黒糖ではなく白糖を使い、あっさりとした味」に仕上げているといいます。さらに、食べ進めると丸岡城の内堀の形が現れるという仕掛けもあります。
木曜日から土曜日はランチ限定で丸岡産のそば粉を使った、店主の手打ちそばを味わうこともできます。
松江さんは店の存在について「県外の人や海外の人が、地元の歴史を知っている人たちと話をして交流ができたら、もっと丸岡城、丸岡町の楽しいところをわかってもらえるのでは」と思いを語ります。
丸岡城を愛する人たちによる、城づくし、丸岡づくしのおもてなしスポット「城小屋マルコ」。ここに来れば、丸岡城の新たな魅力を発見できるかもしれません。
城小屋マルコには専用駐車場がないため、丸岡城のお天守前駐車場(有料)や一筆啓上茶屋前駐車場などを利用し、周辺施設と合わせて楽しむことができます。
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