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がん患者の心理的負担を生成AIが軽減 実在する医師の“分身”に患者が相談 実証実験で精度高め本格運用へ 福井県済生会病院
人口知能=AIを使って医師を介さずにがん患者の相談に応じる実証実験が、福井市の県済生会病院で行われています。患者の心理的負担の軽減につながると注目されています。
この実証実験は、県済生会病院と福井工業大学が去年7月から始めていて、5日は初めて報道機関に公開されました。
実際のがん患者が、アバターと呼ばれる実在する医師の分身を映した画面に、治療や生活面での不安などを相談しました。
患者:
「適度な運動は、家中の掃除を頑張ってできます。今の状態で生活すればいいでしょうか」
AI:
「生活面では過度な飲酒や脂肪の取りすぎをさけ、適度な運動を心がけると今の良い状態を長く保てますよ」
このシステムを構成する生成AIには、全国約4000人のがん患者の悩みに対する調査報告や、済生会病院が保有する治療情報が組み込まれています。
患者が直接医師と対面しないため、時間の短縮や心理的な負担の軽減につながるとされます。
実証実験は来年3月までがん患者約50人を対象に行われ、精度を高めて来年度から本格的な運用を目指す予定です。
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