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北陸新幹線開業から2年 福井の“夜の街”にファミリー層を呼び込みへ…マジックバーの挑戦
北陸新幹線の福井開業から2年。福井駅から徒歩15分ほどのところにある、夜の街として知られる繁華街、通称「片町」で、昼にも人を呼び込もうとする動きがあります。2年前に取材した、目の前でマジックを楽しめるバーに響いているのは、親子の歓声です。
「えー!」「なんで?」
親子の歓声が響く、この場所。実は福井市の繁華街、片町です。しかも、時間帯は昼。
夜の店が並ぶ街で、ゴールデンウィーク期間限定の親子向けのマジックショーが開かれていました。
マジックバー「手品家」は、普段は夜に営業しています。客の目の前でマジックを披露しながら酒などを提供する体験型のバーです。なぜ、夜の店が昼に親子イベントを開くのか。狙いは、新しい客層です。
店長の侑大さんは「マジックショーとファミリーは相性がいいので、夜のお客様だけではなくて、お昼のファミリーなど観光客を狙っている」と話します。
いまからちょうど2年前にも、新幹線開業直後の片町を取材しました。
当時、侑大さんは「手品の店なの、県外客も行ってみようかいう人がいて数が増えた」と話していました。
この日、北陸新幹線で初めて福井を訪れた客は「夜のお店が好きで。スナックを探してウロウロしていたら見つけちゃった手品!みたいな」と訪れたといい、店も開業効果を感じ始めていました。
夜遅くまで店をはしごできる、駅前とは違う片町の魅力に、可能性が見えていたのです。
あれから2年。その流れは続いているようです。
侑大さんは「相変わらず県外から客は来ている。週末、全員県外の客で満席になることもある」といいます。
さらに侑大さんは、開業効果をさらに高めるためにも昼にも人の流れを作りたいと考えました。そこで手品家が出した答えの一つが、親子向けのマジック教室やショーでした。「自分の子どもも連れていきたいという声もたくさんあり、ファミリーイベントを立ち上げた」といいます。
親子連れは―
「子供が手品に興味を持ったので、『行ってみようか』と来た」
「夜だとビルに入っていくのが、ちょっと抵抗があるが明るい時間帯だと来やすい」「興味があるものが片町にあれば、行きやすい」
人を動かすのは、「行ってみたい」と思えるきっかけ。今年は、新たな挑戦も始まります。
「片町は夜の店、街なので…ファミリーが来やすいような“魔法レストラン”など観光産業に目を向けて運営していきたい」と侑大さん。
客層を広げようと、今年中に現在のマジックバーから昼も楽しめるレストランへと業態を変える計画です。整備費は約100万円。店内には、福井らしく恐竜をデザインした壁紙も取り入れる予定です。
新幹線開業から2年。夜のバーから家族で入れるレストランへ。片町に、昼というもう一つの入口を作る挑戦が始まります。
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