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昭和レトロな「コノジナガヤ」福井市中心部にプレーオープン 小さくとも魅力が詰まった店集合で“新たな人流”を
北陸新幹線の開業から1年、福井駅周辺の商店街の再開発も進んでいます。福井市の新栄商店街で、3つの建物を共同で改修し1つの商業施設にするリノベーションが完成しました。施設の名前は「コノジナガヤ」、21日プレオープンし、内覧会が開かれました。
「コノジナガヤ」は、もともとあった建物の柱や梁などを活用することで、商店街の昭和レトロな雰囲気に合っているのが特徴です。
福井市中心市街地の活性化に取り組む第三セクター「まちづくり福井」では、2024年10月から新栄商店街の店舗3棟で、県都まちなか再生ファンドを活用し、1つの商業施設にするリノベーションを進めてきました。
「まちづくり福井」の松尾社長は「昔の佇まいを活かしつつ、中の解放感、そして耐震性・老朽化対策をして、この先も20年30年、にぎわいの中心として皆様に楽しんでもらえる場所を作りたいと今回のプロジェクトを進めてきた」と話します。
施設の名前は「コノジナガヤ」、隣あった3つの建物を改修して1つの建物にし、長屋の雰囲気を残したたまま、コの字型に店舗が並ぶことから名付けられました。木造2階建てで、面積は約600平方メートルあります。
21日からは、オープンしたシェアキッチンでラーメン店が営業しています。地元産の食材を使っているのが特徴というラーメン店には、早速多くの客が訪れ「魚介特有のあっさりした感じでおいしい。地産地消で良い経済効果になるし福井の活性化につながると思う」などと話していました。
また、近くに店を構えるという人は「新栄って駅前でイベントしても客が流れてこなかったが、ここに向けて人が流れてくるようになればいいと思う」と期待していました。
このシェアキッチンでは、これから飲食店を持ちたい人が試験的に出店することもできるということです。
施設内には、飲食店や古着店、地元アーティストのギャラリーなど8店舗の入居が決まっていて、そのうち4店舗が21日から営業をスタートしました。
「まちづくり福井」の松尾社長は「大規模なチェーン店だけしか生き残れないような町はいずれ飽きられる。小さいが魅力的な店が集まった施設をこれからも増やしていきたい」と前向きです。
3月27日には、シェアキッチンやシェアオフィスの利用希望者向けの説明会が開かれ、29日にグランドオープンします。
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