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来年もコメ増産へ 「販売増加が見込まれる」現場の声受け 生産目安を3200トン増の12万トンに 福井県農業再生協議会
福井県内のコメの生産計画などを話し合う会議が、19日に開かれました。コメの価格高騰が続く中、来年もコメの販売増加が見込まれるとの生産現場の声を受け、来年の県産米の生産数量の目安を引き上げることが示されました。
県やJAなどでつくる県農業再生協議会は、毎年この時期に翌年の県産米の生産数量の目安を示していて、来年産については今年産の目安と比べて約3200トン多い12万トンとすることが示されました。
ここ2年は「令和の米騒動」といわれるコメ不足の状況が続き、価格の高騰につながったことから、協議会では今回から生産者やJA、卸業者らの聞き取り結果を目安に反映させることにしました。
生産現場などからは、来年もコメの販売数量が増えるとの声が多く寄せられたため、生産量の目安を増やす判断が取られました。
協議会で示された目安の生産量はコメの生産者に伝えられますが、実際にどれだけの量のコメを作るかは最終的には生産者に委ねられています。
実際に今年、県内では価格高騰が呼び水となって目安から約7300トン多い12万4000トンのコメが生産されました。
来年の生産数量の目安は引き上げられましたが、生産者が実際に増産を続けるか、減産に舵を切るのかはコメの流通価格次第と言えそうです。
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