小松基地には24時間体制で気象を監視する気象隊という部隊が存在する。その部隊は、戦闘機などの航空機がいつでも飛び立てるように気象観測を行っている。気象隊は航空機があるところにしか存在しないため、航空自衛隊の気象隊があるのは全国に約280か所ある陸海空自衛隊の基地や分屯基地等のうち23か所のみ。

その中でも小松基地は、冬に雷が発生する世界でも有数の過酷な気象条件の元にあると言われている。当たり前のように見てきた冬の雷は世界でも４カ所（ノルウェー・北米の五大湖・地中海）しか発生しないというのだ。それを感知するために地上用雷電探知装置。通称ライダスを自衛隊独自に開発し、上空の雷の帯電状況を把握している。そして、福井県でもJAXAが福井空港で気象レーダーを使い、雷の発生を予測する研究を行っている。