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”新入社員の退職防止”にも効果が あわら温泉が「合同新入社員研修」28人が東尋坊など観光地を視察 

あわら市の芦原温泉旅館協同組合は22日、この春、旅館に入社した新入社員を対象に、地域の観光地を巡る研修会を開きました。この研修は、地域の観光地を学ぶという目的以外に、実は同業他社の同世代と親交を深めることで得られる“あるメリット”を期待して行われました。
        
研修会に参加したのは、あわら市内の8つの旅館の新入社員28人です。この研修は芝政ワールドや東尋坊などの観光地などを視察することで、今後の仕事に生かしてもらうことが目的です。
 
県内出身の新入社員は「あまり(芝政に)来た事なくて。初めて見るところも多い。お客に言葉で伝えないといけないので、頑張って伝えていこうと思う」と意欲を見せていました。
 
この研修にはもう一つ大きな目的があります。研修を通して同世代が仲良くなることで、仕事を辞める若手の社員を減らすことです。旅館協同組合の前田健吾さんは「過去でいうと年間30から40人の新入社員の受け入れがあった。そのうち3から4割が1年以内で辞める。昨年からこの事業を始めた結果、安定してきていて、今では9割の社員が残っている。一定の効果はあった」と話します。

三重県出身の新入社員は「私の旅館では他の新入社員が全員女性なので、男性との関わりが生まれてよかった」と話し、福井県内出身の新入社員は「同じ苦しみを分かっている友達がいると悩みも言いやすい。解決策も生まれやすい」とこの研修を歓迎しています。

組合では、年度内にあと3回、こうした交流を兼ねた研修会を開く予定です。      

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