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戦後80年続いた学校給食“当たり前の光景”に変化が 配膳時の白衣を“香害”で廃止の動き “共用”への抵抗も…個人エプロンに変更する学校相次ぐ 福井
小学校の給食で、児童たちが白衣を着て配膳する見慣れた光景。ところが、この白衣を「廃止」する動きが福井県内でも出ています。その背景には、現代社会の“ある問題”がありました。

福井市の日之出小学校。児童たちが楽みにしている給食の時間です。配膳する給食当番が身に付けているのは、白衣ではなく自由なデザインのエプロンです。チェック柄やキャラクターなどさまざまです。
日之出小学校・岩佐直美校長:
「去年4月から個人でエプロンを持ってくるようにした」
福井市では、白衣は市が学校に貸し出しています。この学校でも、以前は白衣を共用で使い、毎週、当番交代の際に家に持ち帰って洗濯し、また次の当番が使うという流れでした。
白衣廃止の理由について岩佐校長は「世の中の動きとして他人の“におい”で気分が悪くなったり学校に行けなくなる子がいるときいたので(各自が自由な)エプロンを導入した。(保護者から)“困った”との声はない」とします。

白衣廃止の背景にあるのは「におい」に関する問題です。
福井市はおととし7月、「におい」問題への配慮から、学校ごとの判断で個人のエプロンの使用を認めると各学校に通知しました。
福井市教育委員会では「“香害”=香りの害で体調不良を訴えたり、アフターコロナになっても着るものの共用は時代に合っていないのではないかということで、個人のエプロンでも大丈夫と判断した」と説明します。
県内で最多の児童数を持つ森田小学校は先週、次のように保護者に通知しました。
<各家庭の洗剤・柔軟剤等の“におい”を起因とする健康被害への懸念や、白衣を共用することへの不安の声が寄せられている>(通知書より)
森田小学校では、新年度から共用のエプロンをやめ、個人エプロンに変更することを決めました。

そのほかの学校はどうなのか、福井テレビは福井市内全ての小学校51校を対象に聞き取り調査をしました。
その結果▼「すでに廃止」が日之出小学校など4校▼「来年度から廃止」が森田小学校も含めて4校でした。また、1校が▼「共用か個人のものかを選べる」でした。
こうした動きについて県民は―
<街の声>
「気になる子は気になると思う」
「自分の家で洗ったものを自分で着ることが一番安心」
「いろんな色とか柄があるから、学校としては同じ方がいいのでは」
「香りをかぐと咳が出る」
「自宅で柔軟剤を使っていないので、余計ににおいを強く感じる」

色々な意見はありますが、福井市内には現在「検討中」の学校もいくつかあり、今後、白衣を廃止する動きは広がりそうです。
戦後本格的に始まった給食と共に定着していったとみられる給食の白衣、「香害」「衛生意識の変化」という新たな課題の登場で、80年近く続いてきた“当たり前”の光景に変化が起きています。
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