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98.8倍の“驚異的”倍率 福井県立大に新設の「地域政策学部」キーワードは“福井らしさ” フィールドワークで目指す「地域イノベーション」
この春に新設された福井県立大学地域政策学部の志願倍率が、後期日程で98倍を超える驚異的な数字を記録し、全国的に注目を集めています。昨年度に全国で初めて開設された恐竜学部も含め、県立大学の人気の秘密に迫りました。
◆前期7倍、後期98.8倍「想定外の高さ」
県立大学にこの春誕生する地域政策学部・地域イノベーション学科は、産学官連携の先進地である福井の特色を生かし、地域のイノベーション創出に必要な理論と実践力を身に付ける学科です。
今回の後期日程では、定員5人のところに494人が志願し、倍率が98.8倍と全国トップに。
この反響について新学部の松原宏学部長は「当初、倍率が上がるかどうか心配していたが、ふたを開けてみたら後期の倍率は信じられない高い倍率。また、前期が7倍で想定していたより高くなった」と語ります。
◆フィールドワークを重視、半年間の国内留学も
地域系学部はほかの大学にもありますが、県立大学は全国初の学科「地域イノベーション」を学びの軸に学生を引き付けようと、3年半の年月をかけカリキュラムを練りに練りました。
そのカリキュラムとはー
松原学部長:
「教室の中で先生から一方向的に授業を聞くというよりも、外に出てフィールドワークをする。あるいは企業や自治体の人に来てもらい話を聞く」
このほか「国内留学」=首都圏などの大学に半年間留学したり、企業や官公庁などで実習したりできるのも特徴です。
昨年度に新設した恐竜学部も、引き続き志願倍率が国公立大学の平均を大きく上回りました。全国で進む少子化による志願者数の減少を背景に、近年、県立大学は“福井らしさ”あふれる学部の新設に意欲的です。
松原学部長は「いわば福井の地域性を生かした学部学科を次から次へと作ってきた」とします。
2022年度には、海洋資源学部に養殖を学ぶ学科を新設し、小浜湾の地理的な特性を生かした学びを取り入れました。
また昨年度の恐竜学部では、日本一の恐竜化石の産地・勝山市で発掘された化石を題材にした学びを提供しました。
「福井の地域イノベーションは全国的にみても、世界的にも高いポテンシャルを持っている」と語る松原学部長。今回も福井らしさを切り口に文系の新たな学部を設立。福井の地域性を生かした唯一無二の学びの場を設けることが、学生にも評価されているのではないかと考えています。
松原学部長は「福井発のイノベーションを全国、世界へ広めていくような活力にあふれた若者を育てていきたい」と力を込めます。
地域政策学部の学生は、まちづくりに積極的に関わってもらおうと福井駅東口のアオッサにオープンするまちなかキャンパスで学びを深めます。
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