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歯茎からの出血が「歯周病」の引き金に 免疫力が下がっている時は要注意 糖尿病、心疾患、認知症のリスクも増大

2026.10.05 20:36

成人の約8割がかかっているともいわる「歯周病」。歯茎に腫れや出血がみられ、悪化すると、歯を支える骨が溶け歯が抜けてしまいます。怖いのは気付かないうちに症状が進んでしまうことで、影響は口の中だけにとどまりません。毎日の予防法を歯科医に聞きました。

 

歯周病になりやすいのは、抵抗力が低下してくる高齢者というイメージはありませんか?実は、30代以降で患者が急増しています。
 
県歯科医師会の畑陽子医師は「夜勤明けには必ず(歯茎から)出血する男性も。お疲れですかと聞くと『いま仕事が立て込んでいて…』と。歯周病菌に季節性はなく、疲れていると思ったときは免疫力が下がっているので 気を付けた方がいい」と話します。
 
疲れやストレスが口の中に表れる、歯周病。歯肉が赤くはれ、出血が見られたり口臭が悪化したりします。歯を支えている骨が溶けて、最終的に歯が抜けてしまう病気です。

 

その原因について畑医師は「一番の原因は、食べ物の残りかすに大量の細菌が増殖してできたプラーク(歯垢)」だといい「 細菌の塊が原因で、本来はそれほど強い力はないが、抵抗力が弱り歯茎から出血し始めると、歯周病菌が血中のヘミン鉄を食べ超悪玉菌になる。そうなると、口内にいる他の細菌も病原性が高まり、強くしてしまう」と説明します。
   
つまり、もともと口の中に住んでいる細菌が、疲れなどによって口内環境が悪化することで歯周病を引き起こすのです。
  
さらに「全身疾患のリスクも高まる」と畑医師。「糖尿病、心疾患、認知症の原因にもなるので、 歯周病を放置してはいけない」
  
歯周病の怖さは、初期では自覚症状がほとんどないことです。
   
「最初は痛みもないので、歯周病は『サイレント・ディジーズ』といって静かに進行する病気。気付いた頃にはかなり進行している」(畑医師)

 

次の項目の中で、一つでも当てはまるならば、要注意です。
◆朝起きたときに口の中が粘つく。
◆歯磨きやフロスをすると出血する・歯肉が赤い・歯が長くなった気がする、浮いた気がする。
◆口臭が気になる
  
畑医師は「少し血が出るところが、歯周病のスタート。 出血をしたということは、歯周病菌が病原性を高める可能性がある」として、早めの受診を呼びかけます。
  
基本的な治療は、超悪玉菌の栄養源を絶って細菌を取り除くこと。畑医師は、歯茎の出血を止めて歯垢を取り除くと、歯茎が治ってくるといいます。
   
歯の汚れを落として汚れを付着しにくくするためには、日頃の予防が重要です。
 
「歯間ブラシ、フロス、歯ブラシを正しく使う。歯茎をみがくのではなく、歯茎の中の歯を磨くこと」(畑医師)
 
歯と歯茎の境目を磨くためには歯ブラシの角度が重要です。歯の表面に対して歯ブラシを45度の角度で当てます。 20回ほど、その場で駆け足のイメージで、軽い力で一本ずつ小刻みに動かしましょう。
 
特に、寝ているときに細菌が最も増殖するため、寝る前のはみがきは念入りにすることが大切です。
   
歯磨きの時に少し血が出ても、「まあ大丈夫か」と見過ごしてしまいがちですが、それが歯周病のサインかもしれません。気になる方は、早めに歯医者を受診しましょう。

 

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