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町は沈黙…事態は泥沼化 「越前がに」不正表示問題めぐり業者が越前町に情報公開請求 改善指示は「やり取り自体なかった」と主張
「越前がに」を巡る、越前町のふるさと納税返礼品の不正表示問題で、農林水産省から措置命令を受けた越前町の水産加工会社「福丸フーズ」が7日に会見を開き、あくまでも責任は町側にあったと反論しました。
これに対し農林水産省は8日、不適切な行為を把握し数回にわたって業者を指導したものの、業者が応じなかったことを明らかにしました。
一方の越前町は、沈黙を貫きました。
農水省から措置命令を受けた越前町の水産加工会社「福丸フーズ」の山下覚社長と代理人の三宅弘弁護士は、7日に福井市内で会見を開き、今回の問題の責任は越前町にあると訴えました。
三宅弘弁護士:
「問題は『越前がに』と書かれたこと。 ここに『越前がに』と追加されて、『町』が抜けている。これは基本的には越前町の責任」
会見から一夜明け―
吉田圭吾アナウンサー:
「越前がにの不正表示を巡る今回の問題、町民はどう受け止めているのでしょうか」
越前町の住民は―
「だますのは良くない。ブランドが傷ついてしまっている」
「産業がダメージを受けているので早くはっきりさせてほしい。はっきりした答えを庁が言うべき」
農水省は今回、福丸フーズが5年余りにわたって越前町のふるさと納税の返礼品に原材料の半分以上に「水ガニ」を使用しながら「越前がに」と表示していたと指摘。地理的表示法(GI法)に違反するとして措置命令を出しました。
農水省は福井テレビの取材に対し、措置命令に至った根拠について▼数回にわたる立ち入り検査や指導をしたにもかかわらず是正がみられなかったこと▼不正の期間や金額などの常習性▼ふるさと納税という社会的な影響の大きさを考慮したと明かしました。
一方、福丸フーズ側は―
「命がけでおいしい越前がにを取るため出て行く越前、三国、敦賀、小浜のカニ漁師たちには、迷惑をかけてすまなかった」
山下社長はこう述べ同業者に対して謝罪はしたものの「偽って販売したわけではない」と悪意は否定しました。
また「越前町産ずわいがに」と表示すれば問題はなかったが、「町」の一文字を抜き、さらに(越前がに)と表示したのはあくまでも越前町や町が委託する中間事業者で、責任は町側にあると訴えています。
11月に越前がに漁解禁を控え、町内の旅館は―
越前温泉 平成・溝口真也さん:
「いまのところ影響はなく客からの問い合わせなどもないが、来月以降どうなるか…越前がにをおいしく食べてもらえるよう提供したい」
福丸フーズ側は商品名に「越前がに」の表示が付け加えられた経緯を明らかにするため、町に情報公開請求していて、町は9日にも回答するとしています。
また、先日の越前町の会見では「この問題を去年10月に把握し業者に指導した」と説明していましたが、7日の業者側の会見では「そもそも町とやり取りした事実もない」と完全に否定しました。
越前町は福井テレビの取材に対して「調査中のため現時点で答えられることはない」としています。
平行線をたどる福丸フーズと越前町の主張。商品名について福丸フーズは「越前町産ずわいがに甲羅盛り」として返礼品の提供を申し込んだと主張する一方、最終的な商品名は「越前産ずわいがに甲羅盛り(越前がに)」となっています。
また、問題を認識した時期について越前町は去年10月に業者に指導したとする一方で、福丸フーズは「やり取り自体ない」と主張しています。
両者で食い違いはあるものの、寄付した方や消費者の立場からすると、一刻も早く原因が究明され、二度と繰り返されないことが望まれます。
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