大野市に、「謎解き」というコンテンツで賑わいを創出しようと取り組む人がいます。松田幸貴さんです。松田さんは大学時代に東京で体験型謎解きゲーム「リアル脱出ゲーム」にハマりました。

就職で福井に帰ってきた際に、謎解きを楽しむ場所がなかったことから「ないなら自分で作ろう！」と奮起し、謎解きサークル「bulbS」を立ち上げました。

松田さんが作る謎解きは大きく分けて2パターンあり、建物の中で様々な人と協力しながら謎を解く”屋内型タイプ”と、街中を歩きながら街にあるものをヒントに謎を解く”周遊型タイプ”です。

「自分で謎を作ることにいつも苦労している」という松田さん。周遊型タイプの時は、舞台となる街自体を楽しんでもらえるよう、最初に舞台となる街を下見し、謎に使えるものを探すそうです。その後はひたすら紙とペンを使い、謎をひねりだしているという松田さん。「謎を解いた参加者がすっきりとした笑顔になる瞬間がうれしい」と言います。

最初は大野市を中心に活動していた松田さんですが、徐々に依頼も増えて来て、勝山市や若狭町、福井市などでも謎解きイベントを行っています。「今後は福井県の様々な場所で謎解きイベントを行い、街のことを知るきっかけになったり、居合わせた人と謎解きというコンテンツを通して仲良くなったりと、多くの人に楽しんでほしい」と語ります。