番組情報
- 裃(かみしも)工房
- 2024年03月24日(日)放送
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時代劇などでよく目にする裃(かみしも)。
江戸時代に武将が登城するために着た正装で、現代では能や狂言、神社での祭事などに使われています。この裃を染めから仕立てまで一貫して手掛けているのが、おおい町にある「裃工房 紀平」の柿本京子さんです。
「裃工房 紀平」は明治45年に祖父が染屋さんとして創業。
父が継いだ頃に洋服の時代になり、着物が少なくなったことで、染めの技術を残すために裃専門の染屋さんとなりました。
染めだけでは裃として完成しないので、父が染め、母が仕立てをする「裃屋さん」に。柿本さん自身も幼少期から母の仕立ての手伝いをしていて、日常の一部として裃の仕立てを覚えたそうです。
さらに父から染めも教わり、全ての工程を自分で、しかも手仕事にこだわって製作しています。「染めた色も同じ色は絶対に出ない。だからこそ、そのお客様だけの一点ものとしてこだわり、作っている」という柿本さん。
「裃はしゃきっと硬いもの。独特の風合いはその硬さにある。
自分で調節しながら全ての工程ができるのが特権」と製作の楽しさを語ります。柿本さんは製作だけでなく、染め体験のワークショップも行っています。
「自分の手を汚し、時間をかけて工程を楽しむ作業が昔からあるんだ」「今もやっている人がいるんだ」ということを分かってもらえると嬉しいという柿本さん。
「裃という日本文化を大切に考えて、若い人にもつなげていきたい」と語ります。裃工房 紀平
住所:おおい町名田庄納田終145-18
TEL:0770-67-3855
過去の放送
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