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昭和初期の「今庄宿」をジオラマに 地元の74歳男性が3年かけて完成 圧巻の緻密さで再現

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている南越前町の「今庄宿」。その歴史ある町並みを再現したジオラマが、今庄宿の古民家で展示されています。
           
古民家の一角で存在感を放つジオラマは、「鉄道のまち」として栄えた昭和初期の今庄宿を再現しています。手掛けたのは、今庄地区出身の須埼英継さん(74)です。須埼さんは約10年間、趣味でジオラマを作り続けていて、今回、生まれ故郷のジオラマづくりに挑戦しました。
   
須埼英継さん(74):
「この街並みは江戸時代からそんなに変わっていない。当時の面影を残している貴重な風景なので、それに挑戦したかった」
    
ジオラマの大きさは縦1.4メートル、横2.3メートルで、約1キロにわたる今庄宿を500分の1の大きさで再現しています。緻密に作られた初代今庄駅と蒸気機関車、そして板葺きの民家に「卯建」のある町屋…木や紙を使ってほぼ手作りで仕上げました。
  
須埼英継さん(74)
「写真だけでは分からない部分も結構あるので、町の住民にアドバイスをもらいながら再現している。だから、歴史上の記録には残っていない部分も再現した」
   
かかった期間は約3年。そのうち2年は、歴史書や写真などからデータを集めたり、実際に建物を1軒ずつ見て回ったりしました。
  
また、地元の大工や住民に話を聞く中で、資料に残っていない建物や銭湯の場所などが発覚してジオラマに加えるなど、当時の町を忠実に再現することにこだわりました。
  
須埼英継さん(74):
「この今庄は素晴らしかったというのが伝わるといい。分からない部分をもう少しリアルに再現したいと思っているので、皆さんの記憶や思い、実際の写真があればここに再生したい。進行形のジオラマにしたい」
   
ジオラマは今庄宿にある旧京藤甚五郎家で、週末(金、土、日)の午前10時~午後4時に公開しています。       

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