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”ちょっとさみしい”状況を打破へ 福井駅前の「ふくみち」 出店料を下げキッチンカー呼び込み

北陸新幹線県内開業で福井駅の周辺が盛り上がりを見せるなか、今、少し元気がないのが「ふくみち」です。ふくみちは、福井駅西口の中央大通りと県庁線の2カ所で、平日にキッチンカーを出店し、ランチの販売などで中心市街地の活性化を目指す取り組みです。その現状を取材しました。
 
吉田圭吾アナウンサー:
「福井駅西口、ランチ時のふくみちエリアに来ています。キッチンカーの数は二台。以前のような賑わいはないように感じます」
    
「ふくみち」は、キッチンカーによる販売を通して福井市中心部の賑わいを生み出そうと「まちづくり福井」が企画したものです。約2年前から試験的に開かれ、2024年3月から本格的にスタートしました。
  
福井駅西口の再開発地区に近い、中央大通りと県庁近くの歩道にキッチンカーの乗り入れスペースが設けられ、朝9時から夜7時まで、最大13台の出店が可能になりました。
 
ただ、18日に出店者に話を聞くと「(人が)あんまりいない。少ない」「出店の台数が少ないので賑わいが足りない。ちょっとさみしいかな」との声が返ってきました。
 
18日の出店は二台のみ。この現状について、運営するまちづくり福井の吉田貴哉さんは「(客の)分散もあると思う。最近、駅前の選択肢が増えた。ランチといえば『ふくみち」を目指したい」と話します。
 
キッチンカーの出店が少ない理由の一つには”高い出店料”があります。出店者からは「ランチだけで3500円だと、元はとれないかな」「3500円の出展料をペイするには2万5000円や3万円ぐらいの売り上げが必要だが、去年はその半分ぐらいだった」との声も聞かれました。
 
ふくみちは、まちなかという立地や歩道の整備に充てるため、1回3500円の出店料がかかります。他のイベントへの出店よりも割高なため、出店をとりやめるキッチンカーも多いそうです。
 
そこで、まちづくり福井では5月から対策を打つことになりました。出店料をこれまでの3500円から1500円に減額するほか、出店を火曜日と木曜日に限定。営業時間もランチタイムのみに変更しました。
 
まちづくり福井・吉田貴哉さん:
「ふくみちにキッチンカーがたくさん出店することで、訪れた客にも選択肢が生まれるので楽しんでもらいたい」

新たな商業施設で賑わう福井駅周辺。これまで以上にキッチンカーの出店を促すことで、さらなる活性化につながるか注目されます。

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