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新幹線効果で賑わい生まれるも新たな課題 JR福井駅周辺の駐車場不足

福井駅周辺が多くの人で賑わう一方、課題も出てきています。24日、駅周辺の駐車場に行ってみると、至る所に「満車」の文字が。現状をリポートし、対策についても考えます。

佐々木菜緒記者:
「北陸新幹線の県内開業から約1週間が経ちました。駅周辺の駐車場は、あちらもこちらも満車の状態となっています」

開業後2回目の週末を迎えた24日。駅周辺には数多くの駐車場があるものの、福井駅西口周辺の駐車場はどこも「満車」の表示。 

佐々木菜緒記者:
「いま1台車が駐車場から出てきました。ようやく空車になりましたが、すぐに次の車が入ってきて、あっという間に満車になりました」

福井駅周辺の駐車場がいずれも満車状態が続いている現状について、観光まちづくりを研究している専門家に聞きました。

福井大学 江川誠一講師:
「いまは開業直後で色々な店がオープンし、県民を中心に多くの客が車利用で福井駅に殺到している状況。新幹線利用の観光客と県民の駐車場利用が増えてきている」

福井駅周辺では新幹線の県内開業に合わせて、「くるふ福井駅」や「ミニエ」など新たな商業施設が次々とオープン。さらに週末には、ハピテラスなどでイベントが行われ、観光客だけでなく多くの県民が集まりました。

また、駅の東口の目の前にある駐車場も満車となり、入りたい車が列を作っていました。

駐車場待ちをしている人:
「随分列が長い。切符を買いに来たが、ちょっと停めたいときに満車はつらい」
「新幹線開業後初めて来たが、結構混んでいるなって感じ」
「(石川から来たが)30分近く待っている。入るまでに時間が結構かかり不便」

常に満車の状態が続いていました。福井大学の江川講師は「現状の駐車場は量が足りないのと、車の利用者に直接知らせるシステムが未整備の状況」と話します。

「まちづくり福井」によりますと、現状、駐車場の空き状況を利用者に直接知らせるアプリなどはないため、混雑状況を予測するシステムの構築も解決策の一つではないかといいます。

福井大学 江川誠一講師:
「いまはビッグデータの利用が可能で、駐車場の情報や人混みの状況を予測することができる。全体の総合案内システムに加えて、予測システムもできるといい」

福井駅周辺の新たな賑わいを歓迎する一方、今後、駐車場にどのような需要が生まれるのかも注視していく必要がありそうです。

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