北陸新幹線県内開業を前に、JR西日本金沢支社は、県警や消防と合同で大規模災害が発生した際の乗客の救護訓練を、北陸新幹線の車両「W7系」を使って行いました。

南越前町にある新北陸トンネルで行われた22日の訓練には、JR西日本の社員や警察、消防などから約150人が参加、福井県嶺北を震源とする震度7の地震が発生し、トンネル内で車両が脱線したという想定で行われました。

新北陸トンネルは、長さ約19.8キロ。緊急用の非常口から、脱線した車両までを歩いて救助に向かいます。乗客は約60人。ケガのない人は徒歩で車両の外に誘導しました。

意識のない重症な乗客も想定し、車掌や消防、警察らが連携を取りながら担架で運んでいきました。トンネルの中は薄暗く車両と線路との高低差もあり、ひとつひとつ手順を確認しながら救助活動にあたっていました。

また、トンネルの外では、乗客のケガの程度を救急救護判定し、病院などに運んでいきました。

北陸新幹線県内開業まであと23日。万が一の災害に備え、乗客の安心安全のため関係機関が連携を強化していました。