番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

腎性貧血

今日のドクター

福井県内科医会
荒木英雄先生

病気説明

腎性貧血とは腎臓の機能が低下する事によって引き起こされる貧血の事を言います。腎臓はさまざまなホルモンを分泌していますが、そのひとつに赤血球をつくる働きを促進するエリスロポエチンというホルモンがあります。腎臓の働きが低下する事によってエリスロポエチンの分泌が減り、赤血球をつくる能力が低下することによって貧血になります。貧血になりますと、息切れ、疲れやすいなどの症状が現れますし、心臓に負担がかかりますので、腎機能の悪い方は特に注意するようにしてください。

意外と知らない?対処法
鉄分の多い物を食べても腎性貧血は改善しません
腎性貧血は鉄分が不足して起こる鉄欠乏性貧血とはちがい、腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減り、赤血球をつくる能力が低下することで貧血になりますので、鉄分の多いものを食べるだけでは改善は期待出来ません。また腎性貧血の方は腎臓の機能が低下しているため、タンパクや塩分の制限が必要になってきますので、一般に鉄分が多い肉や魚といった食事を控えた方が良い場合があります。造血に必要な鉄が足りないと貧血は改善しにくいのですが、その場合は鉄の飲み薬で補充するのが良いです。
腎性貧血には治療薬があります
以前は腎性貧血の場合、輸血をするしか治療法はありませんでしたが、現在は注射剤の投与でコントロールする事が可能になっています。注射剤は、赤血球造血刺激因子製剤、略してESAと言いますが、月に1回か2回の注射で次第に貧血が改善していきます。また、腎性貧血の方は腎臓に負担をかけないように食事療法も必要になってきますので、医師と相談をしながら治療を行うと良いでしょう。
まとめ
腎性貧血を放っておくと心臓に負担をかけるだけでなく、様々な臓器が低酸素状態になり、腎臓も悪くなりやすくなります。腎臓の悪い方は特にヘモグロビン値10.0 g/dL 以下は腎性貧血の可能性がありますので、ご自分のヘモグロビン値に関心を持つようにして下さい。
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