若狭町山内地区で明治時代から作られている伝統野菜「山内かぶら」。

この山内かぶらをふんだんに使った料理を提供しているのが「いっぷく処かぶらちゃん」です。

山内かぶらを生産する女性農家で作る「山内かぶらちゃんの会」の皆さんが運営しています。

「山内かぶらは形が悪くて料理はしにくいが、味はとても深くておいしい」と語るのは、代表の飛永悦子さん。

メニューは12人の会員全員で考えたものです。

コロッケやギョウザなどの加工品には、山内かぶらの身（根）と葉を入れています。

「山内かぶらはこんなにおいしいことを、いろいろな料理を通して皆さんに伝えたい、味わってほしい」といいます。

「いっぷく処かぶらちゃん」の冬のおすすめメニューが「肉うどん定食」です。

うどんの上に干しかぶらを戻したものと肉を甘辛く炊いた具をのせ、ネギの代わりに山内かぶらの葉を添えています。

一番のポイントは、すりおろした山内かぶら。

大根おろしのようにすりおろしたもので、甘い中にもピリっとした辛さがあっておいしいそうですよ。

山内かぶらちゃんの会のメンバーは、60代から90代までの女性たち。

皆さん、とても元気で、やりがいをもって取り組んでいます。

みんなで笑顔あふれるカフェを作り、地元の人たちが気楽に訪れて、山内かぶらを楽しんでもらうことが飛永さんたちの願いです。