敦賀市神楽町にある「フタタビ」はアップサイクル品やリユースした商品を扱っています。リユースとは古いものをそのまま使用すること。アップサイクルとは、古いものにアイデアやデザインを加え、新たに価値のあるものにすること。

捨てられるはずのものに、新たな付加価値を与えようと活動しているのがオーナー兼デザイナーの山崎友也さんです。元々敦賀市のデザインをしていて、人口減少や空き家問題を耳にすることがあったという山崎さん。

「空き家には、立派な家具や木材が眠っている。そんな“残置物”にアイデアやデザインを加え、新たな製品として世の中に循環させていきたい」と思ったそうです。店内には、うどんすき鍋をアップサイクルしたランプシェードや、ボロボロだったタンスを磨き直して作った収納棚など、生まれ変わった商品が数多く置いてあります。

山崎さんは「残置物を引き取ることで前の所有者の思いも引き取ることができるし、新たな製品として循環することを喜んでもらえている」と活動に手ごたえを感じています。

山崎さんが目指すのは、商品をよみがえらせることだけではありません。「この活動を通して敦賀のSDGsのモデルにしたい。地域が出てくる廃棄物を活用し、古くていらないものから新しい価値を生みだす活動をしていきたい」と語ります。