福井市大町にあるMONSIEUR（ムッシュ）はエクレアが看板商品の洋菓子店。そのカラフルな見た目が人気を集めています。

製造しているのはパティシエの重田拓海さん。初めて働いた洋菓子店のショーケースを見て、「宝石みたいなケーキが並んでいる。自分もこんな商品を作りたい」と思い、形が統一できてかっこよく、かつ種類を増やすことができるエクレアを看板商品にすることを決めました。

もちろん見た目だけでなく味にもこだわっています。定番メニュー9種類と季節限定品3種類のエクレアを提供していて、中にはそれぞれ違った味のクリームが詰まっています。レモンなら酸っぱいぐらいの酸味、チョコーレートならミルクチョコレートの甘味を感じることができるなど、どれもはっきりした味にしていることがポイント。また、生地にはクッキー生地をのせているので食感も楽しめます。

重田さんは「エクレアを食べることで日々の疲れやストレスをリフレッシュしてほしい」と話します。

そんな重田さん、実は大学ではお菓子とは無縁の経済学を学んでいて、大学3回生まではお菓子作りや料理には全く興味がなかったといいます。きっかけは当時付き合っていた女性とスイーツの食べ歩きをしたこと。

「こんなに小さいケーキで人は感動できるんだと驚いた。僕も提供する側になっていろんな人に感動を与えたい」と思い、パティシエになったそうです。「食べてくれるお客様の笑顔を想像しながら作っている」という重田さん。一人でも多くの人に感動と笑顔を提供することを目指しています。