越前町小倉に、地元住民の有志が集い整備した広場があります。

「メェーメェーヒルズ糸生楽園」です。

この広場を管理しているのは長谷川まさえさん。

元々この場所には、建築廃材などが捨てられていて、雑草が生い茂り、野生動物も現れていたそうです。

この状況を変え「自分たちの生活や地域の環境を良くしたい」「ここを地域の憩いの場にしたい」という長谷川さんたちの思いから整備が始まりました。

50年近く耕作放棄地となっていたため、土の中から瓦が出てきたり、雑草の処理が大変だったりと作業は難航しました。

「作業だけをしていると心が荒んでしまう」と考えた長谷川さんは、ヤギを飼うことに。

「刈った草をヤギに持っていくとおいしそうに食べてくれる。ヤギと触れ合うことで癒やされ、そこからヤギとの共同作業が始まった」といいます。

今ではヤギに加え、アイガモやアヒル、コイなども糸生楽園の住人です。

彼らのおかげで糸生楽園は多くの人が訪れる場所になり、イベントなども開催するようになりました。

「糸生楽園がここまで皆さんに愛されるようになったのは、地域の皆さんの支援のたまもの」と長谷川さん。

「私たちは高齢になり、いつまで整備を続けられるかは分からない。若い人に引き継いで、残したり発展させたり、この広場を育ててくれたらうれしい」と願います。