永平寺町松岡上合月にある「九頭竜 天然鮎茶屋 さぎり屋」。

代表を務める椛山義洋さんは店名にもなっている「さぎり漁」と呼ばれる伝統漁法で漁をしています。

さぎり漁は、川の面を遮るように縄を張り、川の流れで縄が震える音に驚いた魚が縄のまわりに集まったところを網を投げてとらえる伝統漁法です。

秋のイチオシはアユ。子持ちのメスは、まるで栗のような味わい、オスは肉に厚みがあって絶品です。

アユの他にも九頭竜川では、11月～1月にかけてはアラレガコ、2月～5月はサクラマス、8月にはモクズガニが解禁されるなど、１年を通してたくさんの恵みが味わえます。「九頭竜川は、日本で3本の指に入るほど水がきれい。そこで育つ魚はおいしい。

この九頭竜川の恵みを皆さんに味わっていただきたい」と椛山さんは話します。大勢の人に九頭竜川で獲れる魚を知ってもらい、子や孫の世代に、伝統漁法を引き継いでいくことが椛山さんの願いです。