坂井市三国町神明にある茶ノ下旅館。

長年、空き家だった建物を改装し、2023年2月に営業を開始したゲストハウスです。

手掛けたのは「集団小商（しゅうだん こあきない）」という若者グループ。それぞれの得意分野を活かしてアイデアを形にするクリエイティブ集団です。

代表の髙橋駿介さんは兵庫県出身です。

福井大学大学院で建築デザインや都市計画などを学び、現在は、三国町を拠点に活動しています。

髙橋さんは「空き家問題は地方創生に関連性の高いトピック」といいます。

改装した茶ノ下旅館は、基本的にはゲストハウスとして使用していますが、建物全部を開放して音楽イベントを開いたり、様々な人に出店してもらい小さな商店街を模したイベントを行ったりもしています。

参加者はもちろん、地域住民からも好評で、空き家だった建物を活用した地域の活性化が始まっています。

髙橋さんは、廃れていくものが多い世の中で、「価値が作れるような人間になりたい」といいます。

「建物・街・コミュニティ・文化・フード…。今残っているものは誰かが価値をつけたもの。僕が価値をつけて、もっと多くの人に知ってもらって、楽しんでもらって、だから残っていくという活動をしていきたい」と髙橋さん。

「街のにぎわいを作れるよう一役買いたい」と語ります。