坂井市三国町の三里浜で越のルビーを生産している男性がいます。インドネシア出身のイ・マデ・アグス・アリアナさんです。福井園芸カレッジで新規就農を目指した時に、「越のルビー」に出会ったアグスさん。「初めて食べた時、とてもおいしくこんなトマトが福井にあるのかと感動し、生産することにした」といいます。

朝採り、完熟採りにこだわっていて、よりおいしい越のルビーを生産するために、夜中の2時に起床。3時に畑へ行き、4時から収穫しています。その姿を見た友人が「クレイジーな収穫だね」と言ったことから、自身が作る越のルビーに「クレイジートマト」というブランド名をつけて、生産・販売しています。

「越のルビーは完熟で収穫することでおいしいトマトを出荷することができる」というアグスさん。しかし、完熟で収穫するとすぐに追熟が始まるので、長距離輸送に向きません。「なかなか県外に出荷されないことが弱点だ」と、アグスさんは思っています。そこでアグスさんが考案したのが、トマトジュースとして流通させることです。

一番おいしい時期の一番おいしい越のルビー「グレイジートマト」だけを使い、越のルビー1.5ｋg分を720mlのボトルに全て詰め込んだ自慢の一品です。「クレイジートマトジュースを通じて、越のルビーを知ってもらい、食べてもらいたい」と語るアグスさん。全国の人々に越のルビーのおいしさを届けることを目指しています。