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日中なのに急な眠気が襲う「中枢性過眠症」患者が増加傾向 新生活の春は症状悪化も…8項目のチェックリスト
もうすぐ新年度。新しい環境に慣れず、睡眠リズムが乱れているという人も多いのではないでしょうか。日中に突然、眠気に襲われ仕事などが手に付かない「中枢性過眠症」という病気があります。患者が増加傾向にあるというこの病気について、医師に聞きました。
◆症状が3カ月以上続くと診断

武田祐季アナウンサー:
「夜はしっかり寝ているはずなのに日中強い眠気に襲われる…その症状、中枢性過眠症かもしれません」
中枢性過眠症とは、睡眠を司る脳の中枢が原因で起こる睡眠障害のこと。発症の要因は、はっきり分かっていませんが、近年は患者が増加傾向にあります。
夜の睡眠時間に関わらず、日中に急な眠気に襲われる病気で、その症状が3カ月以上続いた場合に診断されます。

福井愛育病院の石原靖紀医師は「睡眠に関する不調で一番耳にすることが多いのは不眠だと思う。過眠はあまり知られてないのでは」と話します。
中枢性過眠症の代表的なものには▼特に強い発作的な眠気が特徴のナルコレプシー▼長時間眠り続けてしまう特発性過眠症があります。
石原医師は「学生だと、朝起きれないために学校に行けない事があったり、会社員だと極端な話では仕事にだいぶ支障をきたしてしまい寝込んでしまうことによって会社を解雇されたりする事例もある」といいます。
◆春に症状が悪化

日常生活にも大きな悪影響を与える急な眠気。春の時期は特に悪化する患者が多いといいます。
中枢性過眠症が悪化する要素として、石原医師は自律神経の乱れを指摘します。「冬の寒い時期から春に向かう時は、日によって寒い日があったり、暑い日があったりで自律神経のリズムが乱れやすい。そういう時に眠気が強く出ることもある」
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。副交感神経が優位になることで自然な入眠ができますが、この時期は気温差でそのバランスが乱れやすく、そもそも十分な睡眠が取れないという患者もいます。
また、新生活が始まることで睡眠時間が不規則になることも症状の悪化につながります。
◆受診の目安と治療方法

中枢性過眠症の主な治療方法には、覚醒を助ける薬を使う薬物療法と、生活リズムの改善があります。
特に重要なのが生活リズムの改善です。
石原医師は、患者に睡眠について日誌をつけてもらい、それを基に夜寝る時間を早くしたり、計画的に昼寝をするなど対応することで症状が軽くなる患者もいるそうです。
「日中の授業中に寝てしまうとか、試験の時に寝てしまうとか、仕事で大事な時に寝てしまうとか、そういうことがあるようだったら医療機関を受診してほしい」と石原医師。

受診の目安となるチェックリストは以下の通りです。
▼座って何かを読むとき
▼座ってテレビを見るとき
▼会議中や映画館など静かに座るとき
▼乗客として1時間以上続けて自動車に乗っているとき
▼午後、横になって休憩をとるとき
▼座って人と話すとき
▼昼食後(飲酒なし)座っているとき
▼座って手紙や書類を書くとき
各状況でうとうとする可能性を4段階で評価してください。
合計点が11点以上の方は中枢性過眠症の可能性があるため、医療機関を受診しましょう。
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