番組紹介
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睡眠時無呼吸症候群
2016.03.14(月)放送
今日のドクター
日本耳鼻咽喉科学会 福井県地方部会
清水良憲先生
病気説明
睡眠時無呼吸症候群とは文字通り、睡眠中に呼吸が止まり、それによって日常生活にさまざまな障害を引き起こす病気です。
ひと晩の睡眠を通して、数秒から30秒ほどの無呼吸や呼吸が浅くなる状態が5回以上認められ、日中の眠気などの自覚症状があります。重症になると1時間に30回以上の無呼吸が起こることもある病気です。
意外と知らない?対処法
- 睡眠時の無呼吸の予防は横向きに寝ると良い
- 睡眠時の無呼吸は、寝ている時に気道が狭くなり起こります。仰向けで寝ていると重力によって舌が落ち込みやすく、気道を塞いでしまう事があるので、横向きに寝ることは予防につながります。
いびきをも気道が狭くなって生じる音ですが、いびきイコール睡眠時無呼吸症候群ではありません。
ただし睡眠時無呼吸症候群にはいびきを伴う事がほとんどです。他にも寝相が悪い、寝汗をかく、何度もトイレに起きる、起きた時に倦怠感や頭が重い、深い睡眠が得られず日中の強い眠気、といった症状があります。睡眠時無呼吸症候群の方は健康な方よりも、およそ7倍事故を起こしやすいとも言われていますし、高血圧や糖尿病、脳梗塞などのリスクも高くなりますので、自覚症状のある方は医師に相談するようにしてください。 - 睡眠時無呼吸症候群は治らない
- 睡眠時無呼吸症候群は手術をするわけでは無く、呼吸がしやすくする対処療法を行うことしか出来ませんので、睡眠時無呼吸症候群自体を治すことは出来ません。
睡眠時無呼吸症候群の治療はCPAP療法と呼ばれるマスクを介し、圧力をかけて空気を気道に送り込む治療が効果的ですが、軽症であれば、気道を確保する為に横向きに寝る事や、太っていると舌も落ち込みやすいので減量をする事、アルコールは筋肉をゆるめてしまう作用があるため、アルコールの量は少なくする、など生活習慣にも気を配るようにしてください。 - まとめ
- 睡眠時無呼吸症候群は自分では気づきにくく、自覚に乏しい病気なので、周囲の方が気づいてあげることも大事ですし、自分の睡眠に不安がある方は健康維持のためにも早めに医師に相談すると良いでしょう。
過去の放送
- 2017年11月08日(水)放送糖尿病について
- 2017年10月23日(月)放送インフルエンザ対策について
- 2017年10月16日(月)放送皮膚がんについて
- 2017年10月02日(月)放送ウイルス性胃腸炎について
- 2017年09月25日(月)放送座骨神経痛について
- 2017年09月18日(月)放送外反母趾について
- 2017年09月11日(月)放送みぞおちの不快感について
- 2017年09月04日(月)放送口内炎について
- 2017年08月28日(月)放送前立腺肥大症について
- 2017年08月21日(月)放送高血圧について
- 2017年07月31日(月)放送AEDの使い方について
- 2017年07月24日(月)放送心肺蘇生法について
- 2017年07月10日(月)放送飲み込みの障害について
- 2017年06月19日(月)放送高齢者の虚弱状態、フレイルの予防
- 2017年06月12日(月)放送循環器の不調から来るむくみについて
- 2017年05月29日(月)放送消化器の不調から来るむくみについて
- 2017年05月22日(月)放送眼精疲労について
- 2017年05月15日(月)放送テニス肘について
- 2017年05月08日(月)放送五月病について
- 2017年05月01日(月)放送子どもの視力について