2022年8月、若狭町三方で40年以上愛されてきた飲食店「竹の子」が、「cafe　bamboo」にリニューアルしました。オーナーは黒田雄太郎さん。「竹の子」は、もともと祖父母が営む店で、京都出身の黒田さんは夏休みなどによく訪れていたといいます。

「ご飯がおいしい祖父母の店」が、コロナ禍で店を閉めるかどうかの窮地に立たされました。「もう一度活気がある店にしたい」と思った黒田さん。店を継ぐことを決めました。

リニューアルの一番の目玉は、パンケーキを始めたこと。しっかり焼いたパンケーキは、モチモチとした食感やふわっとした口あたりなど様々な食感が楽しめます。「食べてくれた人に笑顔になってほしいし、辛い時や悲しい時でも晴れやかな気持ちになってほしい」という思いを込めて作っているそうです。

メニューだけでなく内装もおしゃれにリニューアルした黒田さんですが、昔のままの宴会場など、かつてのなごりを随所に残しています。中でも絶対になくしたくなかったものがソースカツ丼。亡き祖父がレシピを考え、祖母が守り続けたこだわりの逸品は、長年地元の人たちに愛されてきました。

この味を守り続けたいと考えた黒田さんは、現在も昔のままの味で提供しています。0歳から90歳まで幅広い世代が訪れるこの店。黒田さんは「様々なお客様に楽しんでもらえるようソースカツ丼とパンケーキの二刀流で、”ソースカツ丼、パンケーキといえばcafe　bamboo”と言ってもらえるよう頑張りたい」と語ります。