番組紹介
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手足口病について
2018.05.28(月)放送
今日のドクター
福井県小児科医会理事
谷口 義弘 先生
病気説明
手足口病とは名前の通りなんです、手の平や足の裏、口の中といったところに小さな水ぶくれができる病気で、初夏から秋口に多いウイルス感染症で、いわゆる夏風邪のひとつです。手足口病は主に子どもに発症する病気ですが、ときに大人の方でも発症します。ほとんどの場合は症状が軽い事が多いのですが、なかには無菌性髄膜炎や脳炎といった合併症を発症する場合もあります。手足口病は熱が出る人も出ない人もいるという感じで症状の軽い人と重い人があります。水ぼうそうとの発疹の違いは、水ぼうそうは全身に均等に水ぶくれが出来るのに対して、手足口病は手の平や足の裏、口の中に集中してできやすく、水ぶくれも大きさが2-3mmと水ぼうそうより小さく深さも浅いのが特徴です。
意外と知らない?対処法
- 対症療法しかできません
- 細菌には抗生物質が効きますが、手足口病はウイルス感染症ですから、ウイルスには抗生物質が効きません。直接の治療法というものは無く、発熱などに対する対症療法しか有りません。口の中の発疹で食べられない飲めないという事がありますので、すっぱいものやしょうゆの濃いものといった刺激物は避けて、ゼリーなどつるりと食べれる物やスポーツドリンク・経口補水液といったものを摂取すると良いと思います。
- 手洗いが大事です
- 手足口病を引き起こすウイルスに対する予防接種は作られていませんし、ウイルスはアルコール消毒でもなかなか死滅させる事が出来ないタイプのものなので、手足口病を完全に予防する事は出来ないんです。ウイルスの感染経路は主に糞口感染で、便や嘔吐物の中のウイルスが最終的に口の中に入ることによって感染します。感染予防には手洗いが大事です。保育園などで集団感染しやすく、オムツを換えた後などはよく手を洗って感染の予防をして頂ければと思います。
- まとめ
- お話しましたように手足口病は、ほとんどの場合は軽く済むことが多いですが、中には無菌性髄膜炎や脳炎といった合併症を引き起こすこともありますので、手足口病と診断されても調子が悪くなったら甘く見ないで病院を受診して下さい。
過去の放送
- 2015年05月04日(月)放送脂質異常症
- 2015年04月27日(月)放送十二指腸潰瘍
- 2015年04月20日(月)放送変形性頚椎症ってどんな病気?
- 2015年04月06日(月)放送乾燥肌対策
- 2015年03月30日(月)放送AEDの使い方
- 2015年03月12日(木)放送腎臓の働き
- 2015年02月26日(木)放送前立腺肥大症
- 2015年02月19日(木)放送皮膚がん
- 2015年02月05日(木)放送インフルエンザ
- 2015年01月29日(木)放送花粉症対策
- 2015年01月22日(木)放送気胸
- 2015年01月15日(木)放送台所でのケガの対処法
- 2015年01月08日(木)放送肝臓がん
- 2014年12月18日(木)放送肺炎
- 2014年12月11日(木)放送急性アルコール中毒
- 2014年11月27日(木)放送ロタウイルス・ノロウイルス
- 2014年11月20日(木)放送肺がん
- 2014年11月06日(木)放送糖尿病対策(1)
- 2014年10月30日(木)放送白内障
- 2014年10月16日(木)放送C型肝炎