番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
乾燥肌対策
2015.04.06(月)放送
今日のドクター
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
横田日高先生
病気説明
私たちの皮膚は、表皮や角質層など非常に薄い層から出来ており、これらが、水分保護や、刺激、微生物などから守る、バリアのような働きをしています。
通常、角質層は表面の油分によって、皮膚の水分が蒸発するのを防いでいますが、加齢や入浴による影響で油分が減って、バリア機能が低下し、外的刺激を受けやすい状態になってしまいます。この状態がいわゆる乾燥肌と呼ばれる状態です。
意外と知らない?対処法
- 体のこすり過ぎに気をつけましょう
- 入浴によって体を清潔に保つことは、乾燥肌対策にとっても非常に良い事と言えますが、皮膚の表面を強くこする事で、逆に刺激を与えてしまうことは良くありません。
また、体を強くこする事で、皮膚表面の油分を落としてしまい、返って乾燥肌が悪化し、さらに刺激が強くなる、という悪循環を起こしてしまいますので、体を洗うときは、なるべく刺激にならないように洗うようにしてください。
特に日本人の多くの高齢者では、タオルで体を必要以上にこすって洗う習慣を持つ場合があるため、体を洗うときにもナイロン素材のものよりも、刺激の少ない素材を使うと良いでしょう。 - 保湿剤は入浴後すぐにつけましょう
- 入浴により、一時的に皮膚の水分量は増えますが、入浴後は皮膚から急速に水分が蒸発していき、わずか数十分で元の乾燥状態に戻ってしまいます。そのため、保湿などのスキンケアは入浴後すぐに行うようにしてください。
乾燥肌対策として、保湿剤は塗ったところがテカテカと光るくらいで、ティッシュが軽くひっつく程度が適量と言われています。
また、加湿器などで室内の湿度を適度に保つ、刺激の少ない肌着を着用する、爪を短く切っておく、など、皮膚に刺激を与えないよう注意すると良いでしょう。 - まとめ
- お話したように、乾燥肌の対策は、日頃のスキンケアが大切です。
まずは市販の保湿剤でスキンケアを行い、赤くなったりかゆくなったりして湿疹になってしまった場合には、皮膚科医に相談するようにしましょう。
過去の放送
- 2013年07月23日(火)放送動脈血栓症
- 2013年07月16日(火)放送立ちくらみ
- 2013年07月02日(火)放送夏に気を付けたいこと
- 2013年06月25日(火)放送ドライアイ
- 2013年06月11日(火)放送動脈硬化
- 2013年06月04日(火)放送慢性閉塞性肺疾患
- 2013年02月13日(水)放送緑内障
- 2013年01月28日(月)放送低温やけど
- 2013年01月21日(月)放送ヒートショック
- 2013年01月07日(月)放送子供の吐き下し
- 2012年12月03日(月)放送頻尿
- 2012年11月26日(月)放送てんかん
- 2012年11月12日(月)放送運動に関する糖尿病対策
- 2012年11月07日(水)放送食事に関する糖尿病対策
- 2012年10月22日(月)放送気管支ぜんそく
- 2012年10月15日(月)放送若年性認知症
- 2012年10月01日(月)放送子供のスポーツ障害
- 2012年09月24日(月)放送膵臓がん
- 2012年09月10日(月)放送生理痛
- 2012年09月03日(月)放送レストレスレッグス症候群