番組紹介
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肺の生活習慣病!COPDという病気について
2015.08.10(月)放送
今日のドクター
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医
塩﨑晃平先生
病気説明
COPDとは、あまり聞き慣れない病名かもしれませんが、慢性閉塞性肺疾患の英語の頭文字を取って、COPDと呼ばれており、徐々に肺の機能が低下していく肺の炎症性疾患です。日本人の死亡原因でも全体で9位、男性で8位になっており、約22万人の方がCOPDで治療を受けています。
さらに、これは氷山の一角で、COPDと気付かずに治療を受けていない方は、約530万人いると言われておりますので、病気を理解し、原因や症状を理解するようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 原因のほとんどはタバコの煙です
- COPDのほとんどの原因はタバコの煙です。タバコの煙には200種類以上の有害物質が含まれており、その有害物質を吸い続けることで、肺の構造が破壊され、咳や痰、また、坂道を上ったり、運動をしたりといった労作時の呼吸困難を自覚するようになります。
最初の1秒間に吐ける息の量を1秒量と言いますが、25歳の1秒量を100とした時、人は加齢によってゆっくりと1秒量が低下します。しかし、喫煙をしているともっと早く1秒量が低下し、日常生活での呼吸困難を引き起こしやすくなります。
禁煙すれば、肺機能の低下も緩やかになりますので、喫煙をしている方は一刻も早く禁煙をするようにしてください。 - 健康な肺に戻すことは出来ません
- 喫煙によって破壊されてしまった肺の構造は、残念ながら今の医学を持ってしても、元通りの健康な肺に戻すことは出来ません。COPDの治療はとにかく禁煙が第1で、禁煙によって、病気の進行を防ぐ事が大切です。
また、禁煙した後で、保険適用の薬を使って病気の進行を遅らせたり、リハビリで治療を行ったりする事が出来ます。
喫煙をしている方で、呼吸困難を自覚する方は、年のせいと決めつけずCOPDを疑い検査を受けるようにしてください。COPDは肺活量の検査によって診断されますので、気になる方は肺機能検査を受けると良いでしょう。 - まとめ
- タバコの煙を吸うことは、自分の肺や、周囲の人々への『いじめ』だと思ってください。肺は優秀な臓器ですが、非常に繊細な臓器です。タバコを吸い続けて取り返しが付かなくなる前に、喫煙している方は一刻も早く禁煙するようにしてください。
過去の放送
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