番組紹介
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肝臓がん
2015.01.08(木)放送
今日のドクター
日本肝臓学会肝臓専門医
真田拓先生
病気説明
肝臓がんは、他のがんとは異なり、その原因のほとんどがウイルス性肝炎などの慢性肝疾患を背景に発症します。肝臓は、成人でおよそ1200~1600グラムの重さがあり、人体における最大の臓器です。肝臓はタンパク合成などの代謝、解毒や胆汁の産生、免疫などを行う重要な臓器で、生命機能を維持するための“化学工場”であり“廃棄物処理場”です。 肝臓がんの原因のおよそ8割はC型肝炎・B型肝炎などの肝炎ウイルス感染よるもので、慢性肝炎から肝硬変に進行するにつれ、また年齢とともに発癌率が増加します。
意外と知らない?対処法
- 肥満の方ほど気をつけましょう
- 肝臓がんのおよそ8割はC型肝炎・B型肝炎などの肝炎ウイルス感染よる慢性肝疾患から発症します。しかし、近年はウイルス性以外の原因が増加傾向にあり、中でも脂肪肝から脂肪性肝炎となり発癌する方が増加していると言われています。脂肪肝は肥満や糖尿病の方に合併することがよく知られています。生活習慣病が肝臓がんの原因となる可能性もありますので、適度な運動や食生活にも気を付けると良いでしょう。またC型やB型などの肝炎ウイルスは血液検査で簡単に調べられますので、検診を受けると良いでしょう。
- 肝臓がんは初期症状がありません
- 肝臓は『沈黙の臓器』と言われており、自覚症状が現れにくいという特色を持っております。その為、肝臓がんを発症しても初期症状は無く、進行してからも症状が出ない場合があります。ただし、原因である肝硬変の症状として、黄疸や腹水、手足のふるえといった症状が現れる事もあります。肝臓がんを引き起こす可能性の高い、C型肝炎は有効な治療法が確立され、ウイルスを体から排除出来る時代になりましたが、C型肝炎を発症したことがある方は、通常よりは発がん率も高いと言うことを考え、定期的に健診を受けるようにしてください。
- まとめ
- 肝臓がんの主な原因はウイルス性肝炎ですが、生活習慣病も発癌の危険因子です。健診で肝炎ウイルスのチェックや、生活習慣病のチェックを行い、異常を認めた場合には、定期的な経過観察や原因に対する治療を心がけるとよいでしょう。
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