番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
糖尿病について
2018.11.05(月)放送
今日のドクター
福井県糖尿病対策推進会議幹事
勝田 裕子 先生
病気説明
日本人の5人に1人が糖尿病かその予備軍と言われていますが、糖尿病とは血糖値を下げる唯一のホルモン『インスリン』の働きが足りなくなり、血糖値が慢性的に高くなる病気です。
高血糖の状態のまま放置をすると、細い血管がしらない間にボロボロになり、神経や目、腎臓の合併症を引き起こし、最悪の場合には足の切断や失明、血液透析が必要になったりします。また動脈硬化も速いスピードで進み、心筋梗塞や脳梗塞の危険が何倍にも増えてしまいます。メタボも高血圧や動脈硬化だけでなく糖尿病にもなりやすい危険な状態ですし、糖尿病の管理がうまくいかないと平均寿命が10年以上も短くなるばかりか、健康寿命はさらに短くなってしまいますので、そうならないためにも日頃から食生活や運動に関して、しっかり対策をして欲しいと思います。
意外と知らない?対処法
- バランスの良い食事を心がけましょう
- 糖尿病には、これといって『良い』といえる食事は無いんです。特定健康食品いわゆる『トクホ』は、予防の意味合いでは、効果があると考えられていますが、糖尿病の治療としてはほとんど効果がありません。糖尿病の予防で大事なことは『バランスの良い食事を心がける』ということだと思います。普段の食事で、豆製品、ごま、わかめなどの海藻類、野菜、魚、しいたけ等のきのこ類、イモ類を取り入れて『まごわやさしい』とおぼえて、バランスの良い食事を心がけてください。
- 緑黄色野菜から先に食べると良い
- 食事の際に気をつけるポイントとしては、食事は『野菜から先に食べるようにする』ということです。野菜ならなんでも良いというわけでは無く、イモやトウモロコシなどの穀物系より、緑黄色野菜を先に食べることで糖の吸収が緩やかになって血糖値が上がりにくくなります。また、炭水化物だけでは無く、他のものも一緒に食べる、例えば、トーストだけにするよりチーズトーストにする、コンビニでおにぎりだけを買うより、具のたくさん入ったサンドイッチ、素うどんよりも具の入ったうどん、というように炭水化物と一緒にタンパク質や脂質を摂ることで、血糖値は急上昇しにくくなり良いと思います。
- まとめ
- 勘違いしている方も多いんですが、糖尿病は炭水化物を減らしただけでリスクが下がるわけでは無く、脂分の取りすぎなどでカロリーが多ければ糖尿病になるリスクは増えます。ですから健康でい続けるためには、バランスの良い食事を心がけ糖尿病を予防して欲しいと思います。
過去の放送
- 2015年05月04日(月)放送脂質異常症
- 2015年04月27日(月)放送十二指腸潰瘍
- 2015年04月20日(月)放送変形性頚椎症ってどんな病気?
- 2015年04月06日(月)放送乾燥肌対策
- 2015年03月30日(月)放送AEDの使い方
- 2015年03月12日(木)放送腎臓の働き
- 2015年02月26日(木)放送前立腺肥大症
- 2015年02月19日(木)放送皮膚がん
- 2015年02月05日(木)放送インフルエンザ
- 2015年01月29日(木)放送花粉症対策
- 2015年01月22日(木)放送気胸
- 2015年01月15日(木)放送台所でのケガの対処法
- 2015年01月08日(木)放送肝臓がん
- 2014年12月18日(木)放送肺炎
- 2014年12月11日(木)放送急性アルコール中毒
- 2014年11月27日(木)放送ロタウイルス・ノロウイルス
- 2014年11月20日(木)放送肺がん
- 2014年11月06日(木)放送糖尿病対策(1)
- 2014年10月30日(木)放送白内障
- 2014年10月16日(木)放送C型肝炎