番組紹介
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脳卒中について
2018.11.26(月)放送
今日のドクター
日本脳卒中学会 専門医
向井 裕修 先生
病気説明
脳卒中とは脳の血管障害によって引き起こされる病気で、主に脳梗塞,脳内出血,クモ膜下出血の3種類があります.
脳梗塞は脳に行く血管が詰まって血液の流れが途絶えることにより脳が傷んでしまう病気です。脳内出血は脳の中の血管が破れて脳の中に血の塊が出来ることにより、脳が傷んでしまう病気です。くも膜下出血は脳の表面の動脈に出来た血管のこぶが破れて脳の表面に一気に出血が広がる病気です。いずれの種類であっても脳卒中の治療は時間との戦いでなるべく早く行うことが極めて大切で、脳卒中が疑われたらすぐに救急車を呼ぶことが大切です。
脳卒中が重症の場合は意識が悪くなり、倒れてしまいます。さほど重症でない場合で,最も多い症状は顔や手足のまひです。顔がまひすると顔が歪み、手足がまひすると力が入らず動きが悪くなります。次に多いのが言語障害です。呂律が回らずうまく発音が出来ない、あるいは言葉がわからず会話ができなくなります。その他半身のしびれや、めまい、片方の目が急に暗くなる、物が二重に見えるなどの症状が出ることがあります。
意外と知らない?対処法
- 突然症状が出るのが特徴です
- 脳卒中の症状は突然出てくるのが特徴です。先ほど述べた顔や手足のまひ、言語障害、半身の痺れやめまいなどの症状が「突然」現われたら脳卒中が疑われます。その場合はすぐに救急車を呼んで欲しいと思います。また、注意してほしいのは、症状が一時的で短いと数分間で消えてしまう事があります。これは一過性脳虚血発作という、重い脳梗塞の前触れという事があります。この場合もすぐに病院を受診して欲しいと思います。
- 生活習慣を整えましょう
- 脳卒中にならないためには、日頃からの食生活や節制、適度な運動習慣が大切です。
脳卒中になりやすい原因は、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病、肥満や喫煙、心房細動という不整脈です。中でも、高血圧症,糖尿病、脂質異常症、肥満が重なると『死の四重奏』と言われとても危険だと言われています。日頃からの食事療法、節制がとても大切になります。また喫煙も脳卒中の危険性を高めます。タバコを吸っている方は今からでも決して遅くありませんのでぜひ禁煙をして欲しいと思います。 - まとめ
- 繰り返しになりますが、脳卒中が疑われたら、すぐに救急車を呼び病院を受診して欲しいと思います。今飲んでいる薬や、かかりつけの病院、医師の名前がわかると非常に役立つ事があるので、受診の際は、お薬手帳を持参して欲しいと思います。
過去の放送
- 2015年05月04日(月)放送脂質異常症
- 2015年04月27日(月)放送十二指腸潰瘍
- 2015年04月20日(月)放送変形性頚椎症ってどんな病気?
- 2015年04月06日(月)放送乾燥肌対策
- 2015年03月30日(月)放送AEDの使い方
- 2015年03月12日(木)放送腎臓の働き
- 2015年02月26日(木)放送前立腺肥大症
- 2015年02月19日(木)放送皮膚がん
- 2015年02月05日(木)放送インフルエンザ
- 2015年01月29日(木)放送花粉症対策
- 2015年01月22日(木)放送気胸
- 2015年01月15日(木)放送台所でのケガの対処法
- 2015年01月08日(木)放送肝臓がん
- 2014年12月18日(木)放送肺炎
- 2014年12月11日(木)放送急性アルコール中毒
- 2014年11月27日(木)放送ロタウイルス・ノロウイルス
- 2014年11月20日(木)放送肺がん
- 2014年11月06日(木)放送糖尿病対策(1)
- 2014年10月30日(木)放送白内障
- 2014年10月16日(木)放送C型肝炎