番組紹介
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高尿酸血症
2014.09.18(木)放送
今日のドクター
福井県内科医会
荒木英雄先生
病気説明
高尿酸血症とは、血液中の尿酸の量が増えている状態の事です。年齢や性別を問わず尿酸の値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と言えます。女性よりも男性に多く、30歳以降の男性の実に30%は高尿酸血症と言われています。尿酸の値が高い状態を放置すると尿酸の結晶が関節に沈着し、痛風発作が起こりやすくなります。“風があたっても痛い”といわれるように、耐えられないほどの激痛が起こります。高尿酸血症は心血管障害や脳梗塞などの発症リスクが高くなると言われていますので、健康診断などで、ご自分の尿酸の値を一度チェックしてみてください。
意外と知らない?対処法
- 尿酸値が高い状態を放置しないでください
- 尿酸の値が基準値の7.0mg/dlを超えても、すぐに痛風になるわけではありません。しかし、そのまま放置すると2〜3年後に痛風発作が起こってしまう事がありますので早めに尿酸値をコントロールする方が良いと思います。尿酸値が9.0mg/dl以上の状態を5年間放置すると、痛風の発症が6割になるという報告もあります。また、尿酸値が高くなるにつれて、メタボリックシンドロームの発症率が上昇するといわれていまし、尿酸値が高いと血管に炎症などのダメージを与える事で動脈硬化の原因となり、心血管障害の危険が高まると近年言われてきています。尿酸値は生活習慣病の大きなサインのひとつになりますので、しっかりとコントロールするようにして下さい。
- 有酸素運動がおすすめです
- 激しい運動をしたり、普段あまり体を動かさない人が急に運動を始めたりすると、逆に尿酸値を上げてしまう結果になるので、激しい運動は控えた方が良いです。尿酸値を上げないようにする為にはウオーキングやサイクリングなどの有酸素運動がお勧めです。また、おなかの内臓のまわりに脂肪がたまるタイプの内臓脂肪型肥満は尿酸値を上げてしまうので、生活習慣を見直し暴飲暴食も控えてください。尿酸の排泄を促す為に水分摂取は大事ですが、アルコールは利尿作用があるので、水分補給になりませんし、逆にビールなどは尿酸値を増やしてしまう結果になるので、アルコールの飲み過ぎにも気を付けるようにしてください。
- まとめ
- 尿酸の値が高いと、痛風になりやすいだけでなく、心血管障害や脳梗塞などにかかるリスクが増えると言われてきていますので、高尿酸血症は放置せず、一度かかりつけの医師などに相談してみてはいかがでしょうか。
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