番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
不整脈(心室細動)について
2017.03.13(月)放送
今日のドクター
日本心血管インターベンション治療学会専門医
竹森 一司 先生
病気説明
私たちの心臓は、ポンプのように収縮と拡張を繰り返す『拍動』が、成人でだいたい1分間に60回から80回くらいあるのですが、この拍動の回数が、異常に増えたり減ったりするのが不整脈と言われる状態です。不整脈があると、心臓から十分な血液が送られなくなりますが、血圧が下がれば立ちくらみといった自覚症状がある場合もありますし、まったく自覚症状が無い場合もあります。不整脈にもいろんな状態がありますが、今回は危険な不整脈『心室細動』について、お話します。
意外と知らない?対処法
- 突然失神します!
- 心室は血液を全身に送るポンプの役割を果たしている部分ですので、ここが細動を起こすとポンプの役割自体が止まってしまいますから、血液が心臓から全く排出されなくなりますので、脳に血液が送られなくなり、必ず意識を失って倒れるという事になります。心室細動は心筋梗塞の発症直後に出現することが最も多いですが、重症の心不全や心疾患、お薬の影響、特に他の不整脈の薬が心室細動の原因になる事もあります。また遺伝的に心室細動を発症しやすい方もおられ、自分のご家族の中で突然命を失われた方がもしいらっしゃるようであれば、一度医療機関で心電図検査をしてもらったほうが良いと思います。
- AEDで助けられる命です!
- 目の前で突然倒れた人の、およそ85%は心室細動だと言われています。心室細動を止めるためには除細動器が必須で、除細動器がなければ心室細動の人を助けることはできません。一般の方でも使用できる除細動器であるAEDは、みなさんの目の前で倒れて意識がなくなった人に対して、必ず一度は実施してみるべきです。それもできるだけ早くです。意識がなくなって倒れてからAEDを使用するまでの時間が、生きるか死ぬかを決めます。AEDの使用法や、AEDを使用した直後に行う心臓マッサージの方法は、医療機関で実施されている講習会で習得できますので、講習を受けてほしいと思います。
過去の放送
- 2015年05月04日(月)放送脂質異常症
- 2015年04月27日(月)放送十二指腸潰瘍
- 2015年04月20日(月)放送変形性頚椎症ってどんな病気?
- 2015年04月06日(月)放送乾燥肌対策
- 2015年03月30日(月)放送AEDの使い方
- 2015年03月12日(木)放送腎臓の働き
- 2015年02月26日(木)放送前立腺肥大症
- 2015年02月19日(木)放送皮膚がん
- 2015年02月05日(木)放送インフルエンザ
- 2015年01月29日(木)放送花粉症対策
- 2015年01月22日(木)放送気胸
- 2015年01月15日(木)放送台所でのケガの対処法
- 2015年01月08日(木)放送肝臓がん
- 2014年12月18日(木)放送肺炎
- 2014年12月11日(木)放送急性アルコール中毒
- 2014年11月27日(木)放送ロタウイルス・ノロウイルス
- 2014年11月20日(木)放送肺がん
- 2014年11月06日(木)放送糖尿病対策(1)
- 2014年10月30日(木)放送白内障
- 2014年10月16日(木)放送C型肝炎