番組紹介
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子供の発達障害ADHDについて
2016.03.28(月)放送
今日のドクター
日本小児精神神経学会認定医
水野賀史先生
病気説明
ADHDとは注意欠如多動症という子どもの時からみられる発達障害の事です。年齢に不相応な、集中できない・気がそれやすい・忘れ物が多い、といった不注意や、落ち着きがない・順番が待てない・衝動的に動いてしまう、といった多動衝動性の症状がある場合に疑われます。これらの症状が原因となり叱責されることや失敗を繰り返す事で自尊心が低下し、思春期以降にうつ病や非行といった事につながりやすいことが知られています。これらのことへつながるのを防ぎ、自尊心を保つことが大切なポイントです。
意外と知らない?対処法
- しつけが原因ではありません
- ADHDは生まれつきの脳機能の偏りに原因があると言われており、基本的にはしつけや育て方の影響でADHDになることはありません。不注意や多動衝動性といったADHDの症状に対して、『育て方が悪かったのではないか』と自分を責めてしまう方もいますし、逆に無理なしつけや教育でなんとかしようと思ってしまう方もいます。しかし、無理なしつけや教育は、子どもへの虐待につながってしまう事もあり、注意が必要です。決してしつけや育て方に原因があるわけではありませんし、子どもたちの明るい未来の為にも、まずはADHDを正しく理解することが大切です。
- 有効なお薬があります
- ADHDには有効な治療薬があり、お薬を飲むことによって7割から8割近くの方で、ADHDの症状が緩和します。現在ADHDの治療は、子どもが落ち着いて集中しやすい環境を作る『環境調整』や、親が子どもとの接し方を学ぶ『ペアレントトレーニング』、良い行動を褒めることで、問題行動を減らし良い行動を強化する『行動療法』があり、それに加え、先ほどのお薬による治療があります。『一度お薬を飲むと薬が止められなくなる』というような誤解を持たれる方もいらっしゃいますが、そういった過度な不安により有効な治療の機会を逃がしてしまう可能性もあります。医師と相談の上で、必要があれば適切な治療を受けると良いと思います。
- まとめ
- ADHDはそれだけでは決して深刻な障害ではありません。歴史上の有名な人物、例えば坂本龍馬や織田信長、エジソンなんかもADHDの特性を持っていたと言われており、行動力や感性に長けている事が多いと言われています。しかし、ADHDの症状でもしお困りの場合には、医療機関に御相談ください。
過去の放送
- 2019年03月25日(月)放送子宮筋腫について
- 2019年03月18日(月)放送胆のう炎について
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- 2019年03月04日(月)放送肩こりについて
- 2019年02月25日(月)放送パニック障害について
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