番組紹介
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逆流性食道炎
2013.10.22(火)放送
今日のドクター
福井県内科医会幹事
登谷大修先生
病気説明
逆流性食道炎とは胃酸が食道に逆流して、食道の粘膜に傷が付き炎症が起こる病気です。食道が炎症を起こす事で胸焼けや吐き気などの症状があり、集中が出来なくなったり眠れなくなったりと、日常生活に支障が出る場合もあります。私たちの胃と食道の間には通常、食べたものを通しますが、胃酸の逆流を防ぐ『弁』のような働きをするものがあります。しかし、油っぽい食事が多い方や、太っている方、さらに、高齢になると、この『弁』の働きが低下します。また、胃酸の増加や胃の圧迫によって胃酸が逆流しやすくなる事がありますので、注意するようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 胸焼け以外にたくさんの症状があります
- 逆流性食道炎は胸焼け以外にもたくさんの症状があります。また食道に炎症が起こっていなくても胃酸の逆流により、症状を感じる事もありますので、胸焼けだけで病気を判断する事は出来ません。実際に逆流性食道炎で胸焼けを自覚症状とする患者さんは、およそ4割しかいませんし、胸焼けの症状は氷山の一角に過ぎませんので、しつこい咳や喉の違和感など気になる症状がある方は、是非病院で検査をうけてください。また、再発も多い病気なので、一度逆流性食道炎になった方は、定期的な胃カメラ検診が必要です。
- 逆流性食道炎から がん になることもあります
- 逆流性食道炎は食道の炎症を繰り返す事により食道の性質が変わり、がんに繋がる場合があります。近年、逆流性食道炎の患者さんが増えてきていますので、逆流性食道炎から『食道がん』に進展する患者さんも増加傾向にあります。逆流性食道炎の患者さんが増えてきている原因には、脂肪の多い物や甘い物を多く食べるなど食生活の変化や、飲酒・喫煙・肥満などの生活習慣の変化、ストレスの増加が関係していますので、将来『がん』にならないためにも食生活や生活習慣を見直し予防を心がけると良いでしょう。
- まとめ
- 逆流性食道炎の主な治療は胃酸の分泌を抑える薬を病院で処方します。薬を服用し症状が治まると、すぐに薬を止めてしまう方が多くいらっしゃいますが、逆流性食道炎は長く続く病気ですので必ず医師の指導の下、生活習慣の改善と治療を続ける事をおすすめします。
過去の放送
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