番組紹介
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食中毒
2012.05.28(月)放送
今日のドクター
福井県立病院 救命救急センター 前田重信 先生
病気説明
食中毒とは、食中毒の原因となっている毒素、ウイルス、菌が含まれている食べ物を口にする事によって起こる健康障害の事です。食品に付着した黄色ブドウ球菌のような菌は、菌が発生する毒素が原因で、また、生ものに付着したノロウイルスのようなウイルス、O157やサルモネラのような菌は、体内で増殖する事によって嘔吐や下痢などの症状が現れます。潜伏期間は菌によるものは1日〜3日、ウイルスによるもので12時間〜24時間、毒によるものが最も早く30分〜3時間で症状が現れます。毒が原因となるものとしては、史上最大の猛毒であるフグ毒やキノコ毒、ボツリヌス菌による毒などは嘔吐下痢以外にも体を麻痺させて死に至らしめる神経毒もあります。
意外と知らない?対処法
- 原因となる食品は見た目で判断できません
- 食中毒を起こす食べ物は、見た目ではほとんど判断できません。食べ物が傷んでいる場合には味や匂いや見た目で判断できますが、食中毒を起こす菌やウイルスは調理の段階で付着している可能性もあるので、見た目に異常が無くても注意が必要です。食中毒の予防には『つけない・ふやさない・やっつける』が原則になっており、手や調理器具を洗い細菌をつけない、食事を早めに片付けて細菌を増やさない、十分加熱するなどして細菌をやっつける、この3つの予防を心がけ食中毒に注意するようにして下さい。
- 生もの以外にも注意が必要です
- バーベキューの時はもちろんお肉に注意を払う事は大事ですが、食中毒はお肉以外にも注意が必要です。以外に多いのが『おにぎり』による食中毒で手や指のケガから発生した黄色ブドウ球菌がおにぎりに付着し、時間が経つにつれて菌が発生した毒素によって食中毒が引き起こります。これからの時期に増えていくバーベキューですが同じように食中毒も増えてきますので、ビニール手袋やラップによって菌を付けないようにする、お肉も十分火を通す、生肉用と箸を使い分ける等して十分に気を付けるようにして下さい。
- まとめ
- 食中毒は同じ物を食べていても人それぞれの持っている免疫力によって発生率は変わります。特に免疫力が弱い子供や高齢者は注意が必要ですので『つけない・ふやさない・やっつける』の予防を心がけ、特に十分加熱するようにして食中毒を起こさないよう注意すると良いでしょう。
過去の放送
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