番組紹介
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溶連菌感染症について
2019.02.11(月)放送
今日のドクター
福井県小児科医会
谷口 義弘 先生
病気説明
溶連菌感染症は細菌感染症のひとつで、主にのどに炎症を起こす病気です。熱や、喉・扁桃の炎症や痛み、赤い発疹が出るといった症状があり、主に学童期のお子さんに多い病気です。冬から初夏まで流行する病気なので気をつけてほしいと思います。
溶連菌感染症の感染経路は接触感染や飛沫感染です。赤ちゃんやある程度大きな方はこじれにくいのですが、学童期のお子さんは症状が強く合併症を起こす可能性も高く、集団生活の場や家庭内で感染が広がることもあります。リウマチ熱などの合併症を引き起こすと、一生抗生剤を飲み続けなければ行けない場合もありますので、流行時にはしっかり予防や治療をして頂ければと思います。
意外と知らない?対処法
- 予防接種はありません
- 溶連菌感染症に対する予防接種というのは、まだ完成していませんし、溶連菌は繰り返し感染をするので、以前かかっていても流行時には、またかかる事はあります。人と人との接触でもうつりやすいので、たとえばお兄ちゃんがかかっていた溶連菌で、弟が感染をするというような、兄弟間での感染も多いです。食器の共有を避けたり、手洗いやうがいをするなど気をつけて、兄弟間で感染をしないように注意をしましょう。
- 薬はちゃんと飲みましょう
- 溶連菌感染症の治療には抗生剤を使いますが、抗生剤を飲み、症状がよくなると途中で薬をやめてしまう方がおられます。溶連菌感染症の怖いところは、合併症のリウマチ熱で、合併症の予防のためにも薬は指示通り飲み切るようにしてください。抗生剤を飲むことでリウマチ熱の予防効果がかなり期待出来ますし、リウマチ熱にかかると、弁膜症など心臓に問題が起こり命に関わることも出てきます。一生抗生剤を飲み続けないといけない事にもなっていまいますので、薬はしっかり服用して合併症の予防に努めるようにして頂ければと思います。
- まとめ
- 溶連菌感染症の合併症として他にも急性糸球体腎炎といったものもあります。感染後、喉の症状が治まった後に発症することがありますので、症状が治まった後も1ヶ月ほどは気をつけて見てあげて、おしっこが減る・濁ったコーラ色になる、体が浮腫むなど、おかしな症状があったら早めに病院を受診してほしいと思います。
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