番組紹介
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胆のう炎・胆管炎
2015.05.18(月)放送
今日のドクター
日本消化器病学会専門医
大谷昌弘先生
病気説明
肝臓から十二指腸へ胆汁が排出される管が胆管で、その途中の胆汁を溜めておく袋が胆のうとなります。
胆のう炎や胆管炎とは、胆のうや胆管に炎症を起こし、痛みを生じる病気です。胆のうで炎症が起これば胆のう炎、胆管で炎症が起これば胆管炎と呼ばれ、発熱を生じ、食事をした後などに、右上腹部の痛みや嘔吐が見られます。
意外と知らない?対処法
- 胆石がほとんどの原因です
- 胆のう炎や胆管炎は90%以上が、胆石が原因と言われており、胆のうの出口や胆管が石によって詰まることで、胆汁が流れず痛みを生じます。
ただし、胆石があるからと言って全ての人が発症するわけではなく、胆石の症状が無い、無症候性胆石の方が胆のう炎や胆管炎を発症するリスクは1~3%程度です。胆石が詰まって痛みが出ても、しばらくすると石が外れて痛みが消える方もいます。しかし、胆石を放置した場合の再発率は10~50%あると言われていますので、症状がある場合は病院を受診するようにしてください。
また、脂っこい食事が多いと、胆石もできやすくなってしまいますので、食生活にも注意すると良いでしょう。 - カフェインや適度なアルコールは胆石リスク低下につながります
- 過剰摂取は良くありませんが、カフェインやアルコールは胆石ができるリスクを下げると言われております。
胆石形成のリスクをさげるものには、他にも果物や野菜、ナッツなども良いとされており、逆にリスクを上げてしまうものに炭水化物や糖質、動物性の脂や運動不足といった事が関係しています。
他にも、肥満の方などの急激な体重減少と言った事も胆石形成のリスクを上げることに繋がりますので、胆石の形成を予防し、胆のう炎や胆管炎を予防するようにしてださい。 - まとめ
- 胆のう炎や胆管炎は一般的には痛みが出る事が多いですが、高齢の方などは症状が乏しく、吐き気や発熱と言った症状しか出ないことがありますので、胆石があって、普段とは違う感じがしたら、病院で検査を受けると良いでしょう。
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