番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
子宮筋腫について
2019.03.25(月)放送
今日のドクター
日本産科婦人科学会 専門医指導医
津吉 秀昭 先生
病気説明
子宮筋腫については、女性はほとんどの方が1度は聞いたことがあるかもしれませんが、子宮に出来る良性の腫瘍のことです。女性ホルモンの影響で腫瘍が大きくなったりするので、女性ホルモンの影響を受けやすい30代や40代の方に多く発生する病気です。
子宮筋腫は、出来る場所や筋腫の数によって症状の強さにも影響するのですが、主な症状としては、月経困難として生理痛がひどいとか、生理の量が多いとかがあります。がん検診やCT検査、MRI検査とかで子宮筋腫が見つかることが多いのですが、生理の量が多く、それによって貧血を起こし、会社の健康診断で貧血を指摘されて子宮筋腫が見つかる事もあります。また、不妊の原因になることもあるので、生理痛が以前より強くなった、生理の量が増えた、会社で貧血と言われた、または妊娠がうまくいかない、といった場合は婦人科に相談をして欲しいですし、子宮筋腫とよく似た症状で、悪性の子宮肉腫というものもありますから、そういった自覚症状がある場合は、医師に相談をするようにして欲しいと思います。
意外と知らない?対処法
- 子宮筋腫は多くの女性が持っています
- 子宮筋腫は大きさや数に違いはあっても、多くの女性が持っていますので、必ず治療が必要という事はありません。良性の筋腫が悪性に変化することもほとんど無いと言われていますし、症状が何もなければ、筋腫があっても心配をすることは無いと思います。ただ、よく似た症状で他の病気ということもありますし、子宮筋腫の数や大きさによっては治療が必要な事もありますから、検診などで子宮筋腫が見つかった場合は、必ず婦人科で精密検査を受けて欲しいと思います。症状によっては手術ということもありますが、対症療法で生理と上手に付き合って行ける場合も多いです。
- 過度に心配する必要はありません
- 子宮筋腫で手術が必要になる場合は、筋腫が急に大きくなった場合や生理痛が急に強くなった、または不妊治療のひとつとして行う場合です。実際、子宮筋腫があっても手術を選択する方は少ないですし、ほとんどの場合は子宮筋腫があっても問題が無い事が多いので、過度な心配はしないようにして欲しいと思います。
- まとめ
- 子宮筋腫は、がん検診などで見つかることもありますし、同じような症状でも他の病気ということもありますから、生理痛がひどくなったり、貧血があったりと自覚する症状がある場合は、生理と上手に付き合う方法もありますから、ぜひ婦人科に相談をして欲しいと思います。
過去の放送
- 2016年01月25日(月)放送シーズン到来!花粉症対策
- 2016年01月11日(月)放送突然の頭痛に注意!くも膜下出血について
- 2015年12月14日(月)放送つらい冷え性を対策
- 2015年12月07日(月)放送忘年会シーズン到来!お酒の飲み方について
- 2015年11月23日(月)放送これからの時期注意したい!RSウイルス感染症について
- 2015年11月16日(月)放送胸焼けの原因かも?逆流性食道炎について
- 2015年11月02日(月)放送気をつけよう!糖尿病の対策について
- 2015年10月26日(月)放送インフルエンザ対策
- 2015年10月12日(月)放送よく聞く皮膚の病気、アトピー性皮膚炎について
- 2015年10月05日(月)放送急に眠くなる!「ナルコレプシー」という病気について
- 2015年09月21日(月)放送多くの子どもに発症する急性中耳炎について
- 2015年09月14日(月)放送女性を悩ませる更年期障害について
- 2015年08月10日(月)放送肺の生活習慣病!COPDという病気について
- 2015年08月03日(月)放送女性に多いホルモンの減少を引き起こす甲状腺機能低下症
- 2015年07月13日(月)放送熱中症の対策
- 2015年06月29日(月)放送長引く咳には要注意!ぜんそくについて
- 2015年06月22日(月)放送腰痛を予防しよう!
- 2015年06月01日(月)放送結核
- 2015年05月18日(月)放送胆のう炎・胆管炎
- 2015年05月11日(月)放送高齢者に多い床ずれ