番組紹介
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五十肩
2013.08.20(火)放送
今日のドクター
福井県整形外科医会
林雅之先生
病気説明
五十肩とは多くは50歳前後に発症し、明らかな外傷性が無いにもかかわらず、肩の痛みや運動制限が生じる疾患の事を言います。男性より女性の方がやや多く発症する傾向にありますが、『肩が痛い』『腕が上がらない』といった症状が現れます。原因は今のところはっきりしていませんが、日常生活における負荷によって肩関節に損傷が生じ、それが修復過程で炎症を起こして関節の動きが制限されると考えられています。五十肩は多くの場合、数ヶ月から数年で自然に治る病気ですが、誤った療法では病気が長引く結果に繋がりますので、適切な運動療法を覚えるようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 痛みが強く無いときは無理の無い範囲で運動を
- 五十肩の治療は生活指導や運動療法などが主体となり、五十肩になり初めの、痛みが強い時以外は、無理のない範囲で積極的に運動をした方が良いと言えます。五十肩に良い運動は、手をだらりと下げゆっくりとおじぎをする『おじぎ体操』軽く腰を曲げ、痛い方の手をゆっくりと内側へ回す『振り子体操』痛い方の手首を持ち、体ごと前方へ引っ張る『かたさをほぐす体操』頭の上で腕を組み、肘を開いたり閉じたりする『腕組み体操』などを行うと良いでしょう。ただし痛みを我慢して無理に行う事は絶対せず、特に五十肩になり始めの痛みが強い時は肩に無理をかけず、安静を心がけてください。
- 五十肩は冷えに注意
- 五十肩は患部を冷やすよりも温める方が効果的と言えます。肩こりは筋肉の疲労が原因で起こりますが、五十肩は関節で炎症が起こり、筋の痙縮を生じます。筋肉の痙縮をとって血流を良くするために、熱を持っている場合を除き患部を温めるようにして下さい。五十肩は冷えると痛みも増しますので、肩周辺の保温に留意し、冬は保温サポーターやカイロの使用、夏は冷房が直接当たらないようにするなど注意して下さい。また夜間の痛みを軽減する為に肩が広がらないよう抱き枕を使うことも効果的です。
- まとめ
- 五十肩はだれにでも起こる可能性のある病気ですが、時間が経てば必ず治る病気です。ただし間違った運動療法をしてしまうと治りが遅くなる事もありますので医師と相談し正しい治療を行うと良いでしょう。
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