番組紹介

おかえりなさ〜い

おかえりホームドクター

日焼け

今日のドクター

福井県皮膚科医会
井戸英樹先生

病気説明

日焼けはご存知のように、太陽光線に含まれる紫外線に浴びることで起こります。皮膚の中にはメラノサイトという細胞があり、その細胞が紫外線を浴びるとメラニン色素を大量に生み出すことで皮膚の色が黒くなっていきます。メラニン色素は皮膚の奥に紫外線が入らないようにし、メラノサイトはそれを生成するための工場というわけです。日焼けには『サンバーン』と呼ばれるヤケドのような状態と『サンタン』と呼ばれる皮膚が黒くなる状態とがあり、日本人の肌はサンバーンが起こりやすいと言われていますから、日焼けしすぎないように注意してください。

意外と知らない?対処法
日焼けはシミの原因になります
紫外線を浴びると皮膚は防御反応としてメラノサイトがメラニン色素を多く作りシミになりやすくなります。実際、シミの原因の3割〜5割は紫外線によるものとされていますし、シミによく似た症状で日光黒子と呼ばれる状態があります。シミが皮膚の色素異常によるもので、日光黒子は皮膚に出来た腫瘍によるものです。どちらも紫外線が原因となる事が多いですが、シミの治療では日光黒子の治療にはなりませんし、放っておくと腫瘍が大きくなる事がありますので、気になる症状がある方は医師に相談するようにして下さい。
皮膚がんへの影響もあります
通常、日焼けが起こっても傷ついた皮膚の細胞は修復されますが、修復の過程でエラーを起こし、細胞が変異してがんに発展してしまうことがあります。日焼けを繰り返していると変異の可能性も高くなってしまいますので、日焼けをし過ぎる事は注意してください。日焼けによって起こるがんのひとつに日光角化症という表皮内がんがあります。早い段階であれば薬での治療によって治る可能性が非常に高いがんですが、がんが浸透し有棘細胞がんになってしまうと全身に転移する可能性が高くなってしまいますので、皮膚がんを予防するためにも、日焼けには注意するようにしてください。
まとめ
日焼けをした小麦色の肌は健康的に見えて憧れるかもしれませんが、日焼けはシミの原因にもなりますし皮膚がんになる可能性も高くなりますので、日焼けをしすぎないようにしっかりと日焼け対策をすると良いでしょう。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
PAGE TOP