番組紹介
- あなたの体のお悩み解決します。
排尿障害
2014.09.04(木)放送
今日のドクター
日本泌尿器科学会認定専門医
小林忠博先生
病気説明
排尿障害とは様々な症状があります。尿の回数が多い頻尿や夜間頻尿、急な尿意が起こり、尿がもれそうになる尿意切迫感、尿の勢いが弱い尿勢低下や、排尿後、尿が残った感じがする残尿感などがあります。
原因として脳や脊髄など神経性の病気や、尿路の異常があります。尿路の異常の主なものとしては男性であれば前立腺肥大症、女性であれば過活動ぼうこうや骨盤底筋がゆるみ臓器が下がる骨盤臓器脱、などがありますので、排尿のトラブルがある方は医師に相談するようにしてください。
意外と知らない?対処法
- 前立腺肥大症は高齢の方に多い病気です
- 前立腺とは男性のぼうこうの出口の尿道を取り囲んでいる臓器で、それが大きくなると尿道が圧迫され、排尿障害が起こるものです。この前立腺は年齢が高くなるにつれて大きくなっていきますので、前立腺肥大症は高齢の方に多い病気です。
前立腺肥大症の中には『尿が溜まっているにも関わらず排尿が出来ない』という尿閉の状態になり、腎不全を起こしてしまうことがあります。前立腺が肥大していても排尿に支障をきたしていなければ問題はありませんが、気になる症状がある場合は医師に相談するようにしてください。 - 肥満は排尿のトラブルを起こしやすくしてしまいます
- 肥満は尿のトラブルを引き起こす重要なリスク因子と考えられていますので、生活習慣に注意し、肥満には気をつけるようにしてください。
成人の場合の正常な排尿は、1回の排尿量が200~400mL、1回あたりの排尿時間が20~30秒程度、1日の排尿量が1000~1500mL、1日の排尿回数が5回~7回ほどで、排尿間隔は3~5時間ほどです。
正常な値を超えて自身の排尿に異常を感じましたら自己判断はせず、きちんと医師に相談するようにしてください。 - まとめ
- 尿のトラブルは身近な悩みです。ひとりで悩まず医師に相談し、相談の際には排尿日誌として、排尿の時刻や1回排尿量などを記録しておくと良いでしょう。
過去の放送
- 2014年10月09日(木)放送突発性難聴
- 2014年09月25日(木)放送白血病
- 2014年09月18日(木)放送高尿酸血症
- 2014年09月04日(木)放送排尿障害
- 2014年08月28日(木)放送帯状疱疹
- 2014年08月14日(木)放送骨粗しょう症
- 2014年08月07日(木)放送粉瘤
- 2014年07月17日(木)放送日焼け
- 2014年07月03日(木)放送熱中症対策
- 2014年06月26日(木)放送鼠径ヘルニア
- 2014年06月12日(木)放送心房細動
- 2014年06月05日(木)放送手足口病
- 2014年05月22日(木)放送胃潰瘍
- 2014年05月15日(木)放送五月病
- 2014年05月01日(木)放送めまい
- 2014年04月24日(木)放送片頭痛
- 2014年04月10日(木)放送手あれ
- 2014年04月03日(木)放送起立性調節障害
- 2014年03月13日(木)放送気管支ぜんそく
- 2014年02月27日(木)放送腰椎椎間板ヘルニア